ロシア 日本への対抗措置も抑制的8月23日 6時11分
ロシア政府はウクライナ情勢を巡って、日本が科した制裁への対抗措置として、複数の日本人のロシアへの入国を制限することを決定しましたが、対象者のリストは公表しないという抑制した対応にとどめており、今後、プーチン大統領の日本訪問に向けて、日本側の出方を慎重に見極め、対処していくものとみられます。
ロシア政府は、22日、ウクライナ情勢を巡って日本が科した制裁の対抗措置を取ることを決め、モルグロフ外務次官がモスクワに駐在する原田親仁大使を外務省に呼び、ロシアへの入国を制限する日本人のリストを手渡しました。
ロシア外務省によりますと、この措置は、ことし4月、日本がウクライナ情勢を巡ってロシアの政府関係者ら23人を対象にビザの発給を停止する制裁を科したことへの対抗措置だということです。
ただ、ロシアへの入国が制限される対象者のリストは、日本が制裁を科したときと同じように「公表しない」という抑制した対応にとどめており、これ以上、制裁と対抗措置の応酬を激化させたくないという姿勢もうかがえます。
ロシアとしては、ウクライナ情勢や北方領土での軍事演習などで日ロ関係の冷え込みが懸念されるなか、今後、プーチン大統領の日本訪問に向け、日本側の出方を慎重に見極め、対処していくものとみられます。
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