2014-08-23
韓国で小説「安重根、安倍を撃つ」が出版。憂うべき事態…で、どんな内容か要約(※想像で)。
衝撃の記事が、日本中を走り抜けた。筆者は朝鮮半島の情報に詳しい鈴木琢磨氏。
http://mainichi.jp/shimen/news/20140821dde012040002000c.html
……ただ、ここにきて、とんでもないシロモノまで現れた。ソウルの大型書店「教保文庫」をのぞいたときだった。新刊コーナーに平積みになった小説のタイトルは「安重根、安倍を撃つ」。伊藤博文を暗殺した安重根が現代によみがえり、安倍晋三首相を狙撃するのである。安倍首相は一命をとりとめ、歴史を歪曲(わいきょく)した過ちを反省、政界を退くというストーリー。
マスコミ人間が集うソウルの酒場で、この本が話題に上った。たとえ安倍首相の政策に異議はあっても、ひどすぎやしないか、と私が口にしたら、そう思うよ、と年配の現地テレビ局の元報道局長。でも日本だって嫌韓本が並んでいるじゃない、とママが言う……
まったくあきれてものが言えない。
そもそも、安重根は1879年生まれで、1910年に亡くなった人物である。どういう曲解をすれば、2014年現在に日本国の首相を務めている安倍晋三を撃つことができるのか。
たとえていえば、江戸時代初期の剣豪がよみがえり、現役の格闘技チャンピオンと決闘する…みたいな話であろうか。あるいは逆に、最新医学を学んだ医者が、幕末に飛んでその技術で多くの人を助ける、みたいな話だろうか。仮に先進国・日本でそんな荒唐無稽極まりないストーリーの物語があったら、一笑にふされるにちがいない。
- 作者: 板垣恵介
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2014/05/08
- メディア: コミック
- この商品を含むブログ (6件) を見る
JIN―仁― 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)
- 作者: 村上もとか
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/06/15
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログ (2件) を見る
そんなわけでこの際、ちょっと上記の本「安重根、安倍を撃つ」の内容を調べてみた。ソースは俺の脳内。
「なんとしてもここを突破されるな!!もう後がないぞ!!」自衛隊の指揮官が、悲痛な声で叫ぶ。そして隊員は、必死で38式歩兵銃を構え、乱射乱撃雨あられ…。しかし、その男の歩みは止まらなかった。すでに警察、機動隊の防御線は突破し、完膚なきまでに破壊済みだった。
その男こそだれあろう、大韓義士・安重根。愛用のFN1900を構えると、こちらは百発百中、奮闘する自衛隊の隊員に命中させていく。どこに弾薬を仕込んでいるのか、それとも何かのからくりがあるのか、弾切れを起こすこともなく無尽蔵に発射されていく。
「フフフ……成功だ!!傑作だよ!!!わたしの最高傑作だよ!!!」安の視覚を共有するモニターの映像を見ながら、アジトでつぶやくのは、朝鮮半島が生んだ最大の悪魔的天才にして、ES細胞研究の第一人者だった黄禹錫であった!!!
彼は、「第一次スーパーノーベル大戦」において、小保方晴子の下にはせ参じ、遺伝子操作の怪物によって散々世界を苦しめたが、その危険を以前から、根拠はないが予測していたヤマナカ・ヒッグスらの正義のノーベル軍団の前に…その組織は壊滅した。
(※スーパーノーベル大戦については http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140201/p1 を参照されたい )
しかし、何とかその敗北の際に脱出した黄禹錫教授は、もうひとりの幹部・臨床の鬼、森口尚史とともに、ボスであった小保方のSTAP細胞の技術と黄自身のES細胞の技術を組み合わせ、それによって過去の偉人の細胞の一片でも残っていれば、再生可能にする技術を開発したのである。それもその人物の生前の特徴を強化し、不死身…正確には猛烈なスピードの肉体再生力や、ジャイアント馬場の100倍とも呼ばれる常識はずれの怪力、手の先から水を出すウルトラ水流など…。
それがアジア有数の精強さを誇る自衛隊、警察をなぎ倒していくさまは、確かに痛快だろう。
「ふふふ…首相官邸で安倍をつぶしたら、つぎは渋谷のNHKよ!!ボスの小保方様を追い詰めた連中にいまこそ報復をしてやる」
ただ、読者は疑問に思われるかもしれない。
たしかに黄教授なら、肉体を再生させることはできるかもしれない。だが、それだけで一人の偉人が、復活しえるだろうか????
この謎については、また語るべきところがあるだろう。
それに…、この科学者たちは甘かった。
たしかに彼らは、その悪魔的天才の頭脳によって、怪物を作り上げたかもしれない。だがその怪物が対峙する相手も「妖怪」の孫であったことを…
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
安重根は、通ったルートの両脇に殉職者の山を作りながら、ついに首相官邸の執務室までたどり着いた。
安倍が、よく聞き取れない滑舌で呼びかける。
「マンナソ パンガプスムニダ(お会いできてうれしいです)。あなたがここまで来たことは、賞賛に値する、こう思う、わけであります」しかし、安はそれに動じず、…1909年と同じようにFN1900の引き金を引く!!! パン!! パン!!
それが安倍に命中したときは、さすがの安も感情を押し殺さず、あのときのハルピンと同様に、「コリア!ウラー!!(万歳)」とロシア語で叫んだ。
だが……見よ、その弾痕は見る見るとふさがり、安と同じように肉体が復活していく!!!
「どうにもせっかちですね。しかし、この技があったからこそ、2007年に体調を崩してからも復活できたのですよ…私の体は、完全にアンダー・コントロールされているのです」
おお!!これも最新の遺伝子工学の生んだ、悪魔の発明であろうか!!
否!!
これは辺境たる旧満州地域から征服王朝を打ち立て、最大版図を築き上げた清王朝…愛親覚羅家に伝わる秘術!!!
詳しいことはhttp://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100109/p1において紹介されている。
福田派のルーツ・岸信介が満州を牛耳っていたころ、満州国皇帝溥儀を脅して入手した。中国王朝の流れを汲みつつ、満州の遊牧民や渤海に伝わっていたオリジナルの教え、そして攘夷の急先鋒・長州藩(山口県)の教えも加わっている。清王朝の秘儀を受け継ぎ、日本伝統の錬金術(一部)と合体させたグループだったから「”清和”会」なのだ。(うまいこというな俺)。その、異能の使い手が小泉純一郎(その術の特徴はなぞ?)。安倍は岸信介直伝の強みもあるが、能力は劣る。だがその未熟さが危険・・・
実にどうも、”妖怪”岸信介が、90年もの長寿を保ち、さらには「仮の死」後も、現在もなおその意識を保てるのはこの秘術のためだった。
「ほ…。なぜ…復活できる?」と安は、冷静さを保ちつつもたずねる。
「声なき声に、耳を傾けるのがこの術の第一歩だ、とおじい様はおっしゃられていましたね。しかし、どうでもいいでしょう。こんどはこちらのターンです」と安倍は指を鳴らす。
官邸の隠し扉がバンと開く!!
そこには、愛用のM-16を手にした、麻生太郎の姿があった!!
「いい腕だねお前さん。本当はバーに呼んで一杯おごらせてもらいたいが、そうもいかねえ。ここは勝負だ、抜いてみなよ。」
ガンマンのような早撃ちを要求した。
「ああ…、こいつの肉、早く喰いたいなア」
なんと!彼も妖怪だったのか!!! 確かに彼の祖父はかつて、メディアに対して「自分は人を食っている」と証言したとの記録が残っているが…。
http://hyakka.seesaa.net/article/137342609.html
しかし、麻生愛用のM-16と、FN1900では、やはり銃の性能に圧倒的な差があるといえよう。安重根、絶体絶命の危機!!!
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
しかし!!!、そこに、場違いな三味線の音が聴こえてきた!!!!
「♪ 三千〜〜世界のォ〜〜 烏を〜殺しィ〜〜 主ィとォ〜〜 朝寝がァ〜」
朗々と歌い上げる、大刀を背中に差しているこの…30になるかどうかという若々しい風貌の男に対し、安倍は直立不動となって一礼した。
「高杉先生、お騒がせしております。こんな場所に、ご足労いただく必要などございません、どうかお休みくださいますよう。」
「そうはいかんぜよ。わしのかわいい弟子、利助(※伊藤博文の若いころの名前)を撃ち殺したってぇやつの面を拝んでみてえじゃねえかいな。……ほほう、いい面構えじゃねぇか」
そして続ける。
「さて、どうするかな…もちろん郷里の遠い後輩がこの晋三だ、ってぇのは聞いてるが、ここで太郎に助太刀してしまえば勝負は決まったようなもんだわいな。『おもしろき こともなき世を おもしろく』するにゃあ…よし決めた、ここはいっちょう、三つ巴といこうかい」
ここで背中の大刀を抜く高杉!!!絶対不利をうたわれた幕府の第二次長州征伐軍を跳ね返した、武の象徴たる男が、あろうことか乱入したのだ!!!!
………仮に、以上のような内容であったとしたら、けしからんですね。日韓関係は、非常に憂うべき状況ではないかと思われます。
これまでの、歴史と現実政治を踏まえたリアルなシミュレーション小説集
異説異伝・なぜ小沢一郎は、中国要人の天皇訪問を無理矢理セッティングしたのか? - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20100109/p1
ライトノベル「俺がお手紙をもらったので、もう一度親政をしなきゃならなくなった件」 - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131126/p2
STAP細胞の意義と今後の展望を、小説仕立てで分かりやすく解説します - http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20140201/p1
過去の科学小説「科学者スーパースター列伝」
科学者スーパースター列伝は、筆者がノーベル賞の報道に接したり、なにか悪いものを食べたりすると突発的に誕生します。過去の記事はイカの、いや以下の通りです。
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20080919#p1
■科学者スーパースター列伝 電気の神様!マイケル・ファラデー
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20101007/p4
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20111005/p2
■科学者スーパースター列伝「大王の狩人(イェーガー)!! 窪寺恒己」〜副題:青いジャングル
http://d.hatena.ne.jp/gryphon/20131008/p1
この前に、ほんの少しだけ描かれた「第0回」が発見、復刻されました。
盛り込めなかった設定
いろいろある。安の薬指だけなぜか再生されず…とか、統一教会の魔力とか、出雲大社、とか敵か見方か小泉純一郎、とか、鄭允会(各自調査)とか。
まあ、それはそれとしてだ。
その本の内容、いち早く紹介できたところは、ネットメディアでも活字メディアでも、それなりに注目とアクセスを集めると思うよっ。
- 400 http://pipes.yahoo.com/pipes/pipe.info?_id=e2865be3c3dc7d5dfca1b60500e17c18
- 94 http://pipes.yahoo.com/pipes/pipe.info?_id=e37837a19ca694985bf872e4488721eb
- 72 https://www.google.co.jp/
- 28 http://nhbnews.mond.jp/nhbnews/bloglink.html
- 22 http://reader.livedoor.com/reader/
- 18 http://feedly.com/index.html
- 16 http://t.co/pseWxyEANv
- 14 http://t.co/3MAcCvzxf4
- 13 http://t.co/mMes3CHadd
- 12 http://pipes.yahoo.com/pipes/pipe.info?_id=02db597254ec68550537866a2fca2ce6
http://www.tokyo-sports.co.jp/sports/othersports/297115/
>絶対潰してやるこの野郎!OUTSIDERなんかクソ食らえだ!
「THE OUTSIDER」旗揚げから関わったという自負があり、成功の何%かは自分の功績だと思っておられるに違いない。
http://www.zakzak.co.jp/entertainment/ent-column/news/20100722/enc1007221638001-n2.htm
>前田日明に敬意を抱く11の地下格闘技団体の代表が集まり、前田の薫陶を仰いだ。
>当然、これを仕掛けたのは私だ。
まあ、その旗揚げ戦においても「連絡の不備から私の席が用意されていなかった。」わけですが。
http://news.livedoor.com/article/detail/3582459/