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 那覇市議会は22日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画で、防衛省が同県名護市辺野古の海底ボーリング調査に着手したことに抗議する意見書を、賛成多数で可決した。保守系の最大会派・新風会と公明党、革新系各党が賛成し、自民党は反対した。

 意見書は、立ち入り禁止区域の拡大や海上保安庁による厳重な警備など、一連の作業について「強権的に実施しており、民主主義を否定する暴挙」と批判。工事を中止し、移設を断念するよう求めた。

 新風会は元々、自民党市議の会派だが、県内移設に反対する翁長雄志・那覇市長に11月の知事選出馬を要請したことなどから、所属議員は離党したり、党県連に除名されたりしている。