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【スポーツ】

<首都スポ>二松学舎サヨナラ負け ライアンから13安打5点も…

2014年8月21日 紙面から

◇全国高校野球選手権(第10日) 沖縄尚学6−5二松学舎大付

二松学舎大付−沖縄尚学 9回裏沖縄尚学1死二塁、安里に左中間へサヨナラ二塁打を許す大江=甲子園球場で(野村和宏撮影)

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沖縄尚学がサヨナラ勝ち。5−5の9回、1死二塁から安里の二塁打で決着をつけた。山城は13安打を許しながらも完投。二松学舎大付は5回以降の好機に決定打を欠いた。

    ◇

 二松学舎大付(東東京)は琉球のライアンに13安打を浴びせたが、5−6で沖縄尚学(沖縄)にサヨナラ負けを喫し、準々決勝進出を逃した。高校通算57本塁打の秦匠太朗右翼手(3年)が2安打2打点するなどして4点差をひっくり返したが、終盤はライアン山城大智投手(3年)の威力のある直球を打ち崩せなかった。1年生バッテリーは最後に力尽きたが、泣いているひまはない。9月6日には、来春センバツの重要資料となる秋季東京都大会のブロック予選もスタート。夏春連続出場に向けた戦いも始まる。

 悔しさと満足感がいりまじった。同点の9回2死二塁。すべてを託された二松学舎大付の秦は直球勝負に3球三振。初戦で甲子園にアーチをかけ高校通算57本。6番を打つ主砲の表情からは、空振りした直後に笑みのようなものもこぼれた。「力がこもったボールで山城君が一枚上手でした。あの打席は勝負を楽しめたと思いますが、振り返れば悔しいです」

 いきなり4点を先取されたが、「琉球のライアン」山城にくらいついた。右打者はスライダー、左打者はツーシームを狙ってバントも絡めて反撃。3回2死二、三塁で秦が、狙い通りにスライダーを上からたたき右中間フェンス直撃の2点三塁打。チームを勢いづけると、4回にはスクイズを空振りしながらも、三塁走者が粘って挟殺ミスをさそい逆転。ライアンを慌てさせた。

 競り負けたが、勝ち越しホームを踏んだ末松は「全国屈指のいいピッチャーとここまで戦えたのは誇り」と胸を張った。死球の傷を悪化させ、左足首の上が化膿(かのう)して東東京大会は1試合だけの出場だった宮本も、初の大舞台で反撃口火の内野安打。3年生を中心に、山城に2回からは毎回の13安打を浴びせた。市原勝人監督(49)は「100点満点をあげたい」と言いながら「でも勝たないといけないので、100点と言ってしまったら先に続かない」と振り返り、スタメン出場した1、2年生4人を引き締めた。

 甲子園にきて復調、この日も2安打2打点と主砲らしさを見せた秦は「最後に打てないと攻略したとはいえない。終盤の方がいい球が来ていた」。打ったのはともにスライダー。勝負どころでは直球を打ち返せなかった。責任を背負いこむ生真面目さから6番を打ってきた主砲は「大学で野球を続けていきたい」と、すがすがしく高校野球を終えた。 (小原栄二)

   ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

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