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「私が初めて」和歌山市長退庁式で異例のあいさつ 死去や辞職で行われず

産経新聞 8月22日(金)14時32分配信

 和歌山市の大橋建一市長(68)の退庁式が22日、市役所正面玄関前で行われた。同市で市長の退庁式が行われるのは、市長が公選制となった昭和22年以来初めてという。退庁式で大橋氏は「どうやら任期を全うして退庁式を行える市長は、私が初めてのようであります」と異例のあいさつをした。

 大橋氏は元新聞記者で、平成14年に現職を破って初当選。以来3期12年、市の財政改革や中心市街地活性化などの課題に取り組んだ。

 同市ではこれまで、現職市長が逮捕などで3代に渡って任期途中で辞職したり、在任中に死去したりしたため、同市秘書課によると、市長を公式に見送る退庁式の記録はなく、今回が初めてとみられるという。

 大橋氏はあいさつで「本当にこれまで皆さんに支えられてこの退庁の時を迎えられたことを、感無量に思っています」と職員らを前に述べ、12年間を過ごした職場を笑顔で後にした。

最終更新:8月22日(金)19時19分

産経新聞

 

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