島康彦、宮代栄一
2014年8月22日10時23分
24年5カ月に及ぶ編集作業を経て「昭和天皇実録」が完成し、21日、天皇、皇后両陛下に献上された。今回の編集方針に影響を与えたのが、2002年から始まった「大正天皇実録」の公開だった。
実録は天皇が亡くなった後、その生涯を記録し、その完成時の天皇に献上するために作られるもので、そもそも公開を前提としていない。大正天皇実録は1936年の完成後も内容は一切、非公開とされた。
このため、朝日新聞記者が情報公開法に基づき、公開を請求。宮内庁は当初「書陵部が保有する文書は公開法の対象外」と公開を拒んだが、最終的には書陵部の利用規則に基づき、02~11年の4回にわたって公開した。閲覧開始まで60年以上かかったことになる。
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朝日新聞社会部
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