死者39人、不明43人に8月21日 22時00分
局地的な豪雨で土砂災害の被害が相次いだ広島市の土砂災害で、新たに17人が行方不明になっていることが分かり、これで死亡が確認されたのは39人、行方不明は43人となりました。
警察や自衛隊などはおよそ900人の態勢で21日も夜を徹して天候や安全を確認しながら捜索を続けることにしています。
広島市の安佐南区と安佐北区では、土砂災害から一夜明けて家族の所在が分からないといった届け出などが寄せられ、警察や消防で確認を進めた結果、新たに17人が行方不明になっていることが分かり、これで死亡が確認されたのは39人、行方不明者は43人となりました。
警察や消防、それに自衛隊はおよそ2500人の態勢で行方不明者の捜索を行ってきました。
このうち、被害の大きかった安佐南区八木地区では、家族や近所の人が見守るなか、警察官およそ20人ががれきを取り除いたりチェーンソーで柱を切断したりして行方が分からない人を捜していました。
また、消防や自衛隊では、現場の安全を確認しながらショベルカーなどで土砂を掘り起こしたり流木を取り除いたりしていました。
広島県内では22日の夜にかけて局地的に強い雨が降るおそれがあり、警察や消防などでは、時折、雨粒が落ちるなか、天候や安全を確認しながら、21日も夜を徹しておよそ900人の態勢で捜索を続けることにしています。
広島県によりますと、今回の豪雨で被害を受けた住宅は、これまでに確認できただけで、土砂災害で全半壊や一部損壊となっているのが46棟、浸水の被害を受けたのが140棟に上っています。
被害を受けた住宅の調査はまだ十分に進んでいない地域もあり、被害はさらに増えるおそれがあるということで、県などでは確認を急ぐことにしています。
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