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39人死亡26人不明 広島土砂災害
8月21日 19時19分

39人死亡26人不明 広島土砂災害

広島市の土砂災害で、新たに19人が行方不明になっていることが分かり、これで死亡が確認されたのは39人、行方が分からない人は26人となりました。
警察や自衛隊などがおよそ2500人の態勢で捜索を続けています。

警察によりますと、広島市安佐南区の八木地区では、自営業の戸川博文さん(59)、立川洋二さん(81)、妻の立川サチコさん(82)、左官の鳥越勇司さん(46)、星野藤夫さん(79)、真鍋美千子さん(68)が死亡するなど、これまでに25人の死亡が確認されています。
また、安佐南区の緑井地区では田中和子さん(75)、岡村健二さん(89)、澤本範子さん(77)、それに、広島市都市交通部長の竹内重喜さん(54)が死亡するなど合わせて8人が死亡しています。
緑井地区では、住民から「10棟前後あった建物が無くなっている」という通報が入り、消防が現場で確認をしようとしたものの、2次災害のおそれがあり、近づけない場所もあったため、21日も捜索が行われています。
安佐南区の山本地区では、住宅の裏山が崩れて、子ども2人の行方が分からなくなり、消防が捜索した結果、平野都翔ちゃん(2)と兄の平野遥大くん(11)の兄弟の死亡が確認されました。
さらに安佐北区の可部東地区では、安佐北消防署の消防司令補、政岡則義さん(53)が被害にあった住宅での救助活動中に死亡し、政岡さんが救助しようとした畑中和希ちゃん(3)も死亡するなど、合わせて3人の死亡が確認されました。
安佐北区の可部町桐原では、1人が死亡しています。
警察によりますと、これまでに死亡が確認された人は、39人、行方不明者は26人に上り、警察や消防などが確認を急いでいます。

「優しいお兄さん」

土砂災害は、弟思いの11歳の少年の命も奪いました。
平野遥大くん(11)。
3人兄弟の長男です。
安佐南区山本にある自宅の1階の部屋で、一緒に居た下の弟の都翔ちゃん(2)と共に亡くなりました。
9歳の上の弟と両親は、自宅の別の部屋にいて助かりました。
弟たちの面倒をよく見る優しい兄だったという遥大くん。
近所の人によると、登下校の際に顔を合わせると、元気よくあいさつをしていたということです。
近所には同じくらいの年の子どもがたくさんいて、はる大くんは、一緒にバーベキューや花火をして楽しむこともあったということです。
隣に住む村上正幸さんは、「ふだんからうちの子どもと仲よくさせてもらっていただけにつらいです。元気で活発な子という印象でした」と話していました。
小学校の友だちとは、フライング・ディスクを投げる競技の大会に出たこともあったということです。
一緒に大会に出た6年生の北野晴也くんは、「運動神経がよくて、積極的に動いて活躍していた。性格は明るくてみんなに好かれる子だった。もう遊べない、もう会えないと思うと悲しいです」と話していました。

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