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菰野で縄文土器片が出土 曲線の文様くっきり

大久保遺跡から出土した土器片(奥)。手前は山茶わん(右)と山皿=四日市市役所で

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 三重県埋蔵文化財センターは十九日、菰野町潤田大久保の大久保遺跡で縄文時代後・晩期(三千五百〜二千八百年前)の土器片が見つかったと発表した。担当者は「曲線を組み合わせた文様が非常にくっきりと残っており、貴重」と話している。

 大久保遺跡は縄文時代と鎌倉−室町時代の複合遺跡。国道477号(湯の山道路)の改良事業に伴い、三十一年ぶりに発掘調査された。

 センターによると、土器片は八センチ×五センチほどの大きさで、深鉢の一部。「北白川三期」と呼ばれるものと形状や文様が同類という。鎌倉時代(八百年前)の山茶わんと山皿も出土。比較的浅めで重厚感がある東海地方独特の陶器で、愛知県の瀬戸市や常滑市などの産地から入ってきたという。掘立柱建物跡も見つかった。

 二十三日午前十時半から現地説明会を開く。問い合わせは同センターの萩原さん=電080(4301)3565=へ。

(田辺利奈)

 

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