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 2014/8/21(木)
 菰野町 縄文後期の土器片出土 大久保遺跡で31年ぶり調査
【出土した土器片や茶わん類など=四日市市内で】
 県埋蔵文化財センターが菰野町潤田大久保で発掘調査していた大久保遺跡でこのほど、縄文時代後・晩期の土器片や、鎌倉・室町時代の皿や茶わん、掘立柱建物跡が出土した。二十三日に現地説明会を開催し、出土品約十点をはじめ発掘現場を広く県民に公開する。時間は午前十時半―十一時半。興味のある人は誰でも自由に参加できる。

 発掘は、道路改良事業に伴い、三十一年ぶりに実施した。同遺跡は三滝川の扇状地(標高約七六メートル)にある潤田集落の西方。六月から調査に入り、遺跡内三地区合わせて二千五百六十一平方メートルを掘った。

 出土した土器片は、三千五百―二千八百年前の縄文時代後・晩期のもので、曲線などの文様がはっきりと残っている。皿や茶わんは八百年前の鎌倉時代の尾張産山茶わん、山皿といわれ、東海地方特有の出土品という。掘立柱建物跡は縦四・五メートル、横六メートルに柱穴が均等に残っており、当時の納屋跡と推測される。

 同文化財センターの伊藤亘主査によると、縄文時代の生活様式を知る上で貴重な発見。「出土品を通して当時の生活に触れてほしい。自由研究の題材にもなります」と参加を呼び掛ける。

 問い合わせは県埋蔵文化財センター=電話0596(52)1732、当日は公用携帯080(4301)3565=へ。




  
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