今週のお題は、ふるさと・夏です。お盆に帰省された方も多いというわけで、こういうお題が選ばれたのでしょう。しかし、そもそもふるさとって何だろうかって疑問が湧きました。そこで、いま一度、ふるさとについて考えてみます。
私はふるさとには2つあると考えています。それは、どこそこと指し示すことのできる実体を持った物理的なふるさとと、ひとりひとりの心の中にある精神的なふるさとです。
では、それぞれ説明したいと思います。
物理的なふるさととは、生まれた場所や幼いころを過ごし育った場所のことです。ふるさとというとこちらの意味を思い浮かべる方が多いかもしれません。実際、国語辞典にもこのような意味で載っています。
しかし、ふるさとが曖昧だったり、ふるさとと言われてもピンとこないという人もいます。生まれ育った場所が複数にまたがっているなんていうのは、今やザラなのです。
次に、精神的なふるさとについて説明したいと思います。そもそもふるさととは、落ち着いたり、懐かしみを感じたり、あるいは、本来の自分に戻れる場所ということでしょう。こういうものであれば、物理的なふるさとにこだわらず、1つや2つ持っている方もいるのではないでしょうか。以前、旅行で訪れた土地に親しみを感じたりすることもあるでしょう。
これは、第2のふるさとや心のふるさとと言ったりするものです。この意味では、国語辞典に載っていませんが、このようにふるさとを捉えている人もいるのではないでしょうか。
これからは物理的なふるさとが、どんどん曖昧になってくるでしょう。
そこで、精神的なふるさとにより一層重きが置かれていくと思います。そして、それは身近にも存在しうるのです。例えば、ぶらり立ち寄った喫茶店にどことなく強い懐かしみを感じれば、その喫茶店はあなたにとってふるさとかもしれません。
フルサトはツクレル。以上、私のふるさとについての考えでした。