モスクワ=駒木明義
2014年8月21日10時09分
ロシアの衛生監視当局が20日、モスクワ市内にあるファストフードチェーン「マクドナルド」のうち4店に対して、一時的な閉店を命じた。衛生法規違反を理由にしているが、ウクライナ問題で米国がロシアに科した制裁への報復という意味合いもありそうだ。
4店舗には、旧ソ連のマクドナルド1号店として1990年に開店したモスクワ中心部プーシキン広場の店舗も含まれる。当時のモスクワっ子が長蛇の列を作り、米国へのあこがれの強さを見せつけた。その店舗が一時的とはいえ閉店に追い込まれたことは、ソ連崩壊後最悪レベルに落ち込んだ現在の米ロ関係を象徴する出来事だといえそうだ。
イタル・タス通信によると、ロシア連邦消費者権利保護・福祉監督庁が18日から実施した検査の結果、数多くの衛生法規違反が見つかったという。マクドナルド側は、可能な限り早期の再開を目指すとしている。(モスクワ=駒木明義)
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朝日新聞国際報道部
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