【国内12媒体】そうだったのか!ここからここまでネイティブ広告【決定版】
ネイティブアドはブランディング広告の一つの最終形態となるものである。ネイティブアドの登場に
より広告主がデジタルマーケティングをうまく活用し、ブランディングからダイレクトマーケティングまで彼らのコミュニケーションニーズの全ての領域を満たすことが可能となるだろう。
——————米国オンライン広告業界団体IABによるネイティブ広告プレイブック(D.A.C訳)より
ネイティブ広告先進国である米国ではこう言われています。
日本では業界団体ができたばかりで、現状ではネイティブ広告についての定義もあいまいです。
送り手と受け手、両方の間で混乱を起こしている状態で、”ブランディング広告の一つの最終形態”としての位置はまだ獲得していません。
日本でのネイティブ広告を整理する
この記事では、導入で紹介した米国オンライン広告業界団体IABによる定義を使って、日本において既に運用されている広告のうち”ネイティブ広告”といえるものを紹介していきます。
IABが定義するところのネイティブ広告には、6つの種類に分かれています。
1.インフィード型
広告へのリンクや、商品ページへのリンクが記事メディアや動画メディアのフィード(記事の並び)内に、周囲のコンテンツと同様の表示形式で掲載される形です。
2.検索連動型
GoogleやYahoo!などの検索結果の上部に、検索ワードと関連するページへのリンクが表示される形式です。
3.レコメンドウィジェット型
メディアにおいて、記事コンテンツと少し離れた枠の中にブランドページやオウンドメディア、記事広告などへのリンクが表示される形式です。
4.プロモートリスティング型
Amazonやぐるなびでの検索結果において、ユーザーの目につく形で商品、店舗ページへのリンクが表示される形式です。
5.インアド型
コンテンツに関係のある広告を、従来のバナー部分に表示する形式です。
6.カスタム型
特定のプラットフォームに形を合わせて表示する形式です。
これらネイティブ広告の6つの形式について、国内での事例を交えて紹介していきます。
1:インフィード型
メディアのフィード(タイムライン)内にあり、周囲のコンテンツに合った形式で”PR”等の明示とともに埋め込まれた広告です。
Antenna
記事フィード→動画広告→記事広告→ブランドサイト(Antenna内)
(画像は赤枠クリックで→に移動することを示しています)
記事フィード→商品記事→購入ページ(Antenna内)
動作はすべて、Antenna内で完結しているので、商品を買うこと、ブランドページでキャンペーン登録をすること、などSafariに移行せずに行う事ができます。
2:検索連動型
GoogleやYahoo!などの検索結果の上部に、検索ワードと関連するページへのリンクが表示される形式です。実はこのタイプの広告もIABの定めるれっきとした”ネイティブ広告”です。
Google
検索フィード→外部ページ
検索ワードごとに連動した内容の広告が表示されます。クリックすると直接外部ページにリンクします。
IABのいう”ネイティブ”とは”ユーザー体験の邪魔にならない”という意味を含んでおり、この検索連動型広告は検索ワードに関する情報を提供しているという点で”ネイティブ”です。
3:レコメンドウィジェット型
記事コンテンツ下部の「関連記事」枠などに、自社サイト及び外部サイトの関連コンテンツを表示する形式です。この仕組みを”レコメンドウィジェット”と呼びます。
Business Journal
レコメンドウィジェット提供:outbrain
アウトブレイン・ジャパンがBusiness Journalに提供するレコメンドウィジェットには、コンテンツの内容やユーザーの閲覧履歴に合わせて生成された関連記事へのリンクが入っています。自社サイトの関連記事だけでなく、外部サイトの関連記事が広告として配信されています。
response
レコメンドウィジェット提供:outbrain
車、バイク、電車などの話題を扱うresponseにおいても、コンテンツの内容やユーザーの閲覧履歴に合わせてアウトブレインジャパンがレコメンドウィジェットを提供しています。一部の記事は外部のコンテンツ(広告)であり、外部サイトにリンクする形式です。
4:プロモートリスティング型
ECサイトや情報サイトでの検索結果において、ユーザーの目につく形で商品、店舗ページへのリンクが表示される形式です。
ぐるなび
ランキングフィード→店舗サイト
”渋谷”というフリーワードで検索した結果です。渋谷にあるお店がPR検索上位に表示されます。クリックすると通常の店舗ページにジャンプします。
楽天
ランキングフィード→店舗サイト
楽天では出展者が広告料を支払う事によって、検索結果をトップへ上昇させる仕組みがあります。
[PR]の表示とともに枠は紫色に塗られ、コンテンツが広告であることが明示されています。この「他のコンテンツとネイティブ広告が区別できるようにする」という原則は、ネイティブ広告とステルスマーケティングを区別する重要な要素です。
5:インアド型
コンテンツに関係のある広告を、従来のバナー部分に表示する形式です。
cookpad
記事(レシピ)広告→外部ページ
記事(レシピ)広告→外部ページ
cookpadの”メーカーレシピ”(のちほどさらに詳しくご紹介します)というコンテンツ内にあるバナー部分がインアド型ネイティブ広告です。メーカーによる外部商品ページにリンクしています。
このインアド形式のネイティブ広告は、”記事コンテンツと関係がある内容を表示している”という点で、従来のバナー広告と異なっています。
The Huffington Post
記事広告→外部ページ
記事広告→外部ページ
Huffington Postの記事広告の右上部分にあるバナーがインアド広告です。記事に関係するキャンペーンサイトや、HPなど外部サイトにリンクしています。
6:カスタム型
特定のプラットフォームに形を合わせて表示する形式です。他の5形式にくくることができないものも含みます。
LINE
LINE内で完結
LINEスタンプは、”特定のプラットフォームに依存している”のでこのカスタム型に分類されると考えられます。
これらのスタンプは”広告”として意識せずユーザーが使うことができる点で”ネイティブ”です。
Tumblr
Tumblr内で完結
Tumblrではさまざまな企業がTumblr内で完結するコンテンツを提供しています。
これらはブランドサイトにリンクされておらず、サイトの他のコンテンツの形式を踏襲している点で”ネイティブ”です。
cookpad
ランキングフィード→レシピ広告
この”レシピ広告”自体が”cookpadのプラットフォームに強く依存しており、他の分類で語る事が難しいため、カスタム型のネイティブ広告だと考えられます。
ネイティブ広告の未来
いかがでしたでしょうか。ネイティブ広告はよく議論される”インフィード型”にとどまらず、普段見慣れている”検索連動型”や”プロモートリスティング型”も指します。特に”インフィード型”、”インアド型”、”カスタム型”については、まだ日本では定着していないタイプなので、これから様々なメディア、企業が取り組んでいく余地があるでしょう。
”ユーザー体験を阻害しない広告”というコンセプトによるネイティブ広告。広告を発信する側がユーザー目線に立つことによって、広告はこれから”邪魔なもの”から”有益な情報が得られるもの”へとどんどん変化していくでしょう。
これからもネイティブアドタイムスは国内のネイティブ広告事情についてさらにウォッチを続けていきます。