[PR]

 人気漫画「黒子のバスケ」をめぐる連続脅迫事件で、威力業務妨害の罪に問われた元派遣社員、渡辺博史被告(36)の判決が21日、東京地裁であった。前田巌裁判長は、渡辺被告に懲役4年6カ月(求刑・同)を言い渡した。

 渡辺被告の起訴内容は、2012年10月、「黒子のバスケ」の作者の出身校・上智大学(東京都千代田区)のキャンパス内に脅迫文と硫化水素を発生させた容器と脅迫文を置いたというもの。また、13年10月には農薬入り菓子をコンビニ大手などに送りつけ、商品を撤去させたり販売を中止させたりしたとされる。

 裁判は今年3月から始まった。渡辺被告は罪を認めたが、「責任を取るのは不可能」「両親へのいい仕返しになった」などと述べ、反省の言葉はなかった。また「出所後は無意味かつ無駄だった人生を終わりにする」と、自殺をほのめかす発言もした。