共同
そごう(現そごう・西武)会長を務めた水島広雄(みずしま・ひろお)氏が7月28日午前8時21分、心不全のため東京都内の病院で死去した。102歳だった。告別式は近親者のみで行った。喪主はおい、有一氏。
1936年に中央大法学部を卒業し、同年日本興業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)に入行。中大などで教壇にも立ち、法学博士号を受けた。58年にそごうに移り、62年に社長。40年にわたり、トップとして3店の百貨店を全国に30店運営する日本最大の百貨店グループに育てた。
バブル崩壊後は過剰投資から経営不振に。2000年7月、当時では過去最大の1兆8700億円の負債を抱え、民事再生法の適用を申請。銀行が申し立てた差し押さえを逃れるため、自分名義の預金を引き出したとする強制執行妨害罪に問われ、06年に有罪が確定した。
水島広雄