ネトウヨよ目を覚ませ! シリア拘束事件で田母神の冷たい本質が明らかに
また、自らの著書にはこんな自画自賛も語っていた。
「自分で言うのも妙ですが、私は自衛隊の中でかなり人気がありました。たとえば、航空幕僚長として最後の年次の訓示は、『上司は部下を守れ』でした。『皆さんが国家、国民のためという正義の御旗を立てて行動した結果、トラブルに巻き込まれた時は、私の力の及ぶかぎり、最終的には直接大臣と掛け合ってでも皆さんを守る』」(『日本を守りたい 日本人の反撃』産経新聞出版)
「もっと言えば、部下から好かれるだけでなく、『尊敬される上司』にならないといけないと言われた。後に私は、部下から尊敬されるためには、国家や国民のためという高い志を持つ事と、どんな困難にぶち当たろうとも、目的や目標を達成するために熱い情熱を燃やし続けることが必要だと思う」(『田母神流ブレない生き方』主婦と生活社)
そんな美しい言葉を繰り返してきた田母神氏が、自らが困難な立場に陥る可能性があると見るや、自身を熱烈に支持する人間さえも守ろうともせず、冷たく突き放してしまったのである。こんな人間が、いざ有事となったとき「自らの身は顧みず」国民の命を守ってくれるとは到底思えないだろう。
もっとも、こうした二枚舌は声高に愛国を叫ぶ人間に共通する特徴でもある。彼等は国民に国を守る覚悟を強いる一方で、自分たちが血を流すつもりなんてさらさらない。先の大戦でも、「愛国」という言葉で国民を熱狂させ、戦争に駆り立てた政治家や軍の上層部たちこそが、平気で国民を道具のように使い捨てにし、最後はなんの責任もとらずに逃げとおそうとしたのだ。
実際、今回、正体を現したのは、田母神氏だけではない。前述した湯川さんの「アメンバー」には菅義偉官房長官、自民党の西田昌司参議院議員の名前があり、湯川さんがCEOをつとめるPMC JAPANは、複数の自民党関係者が顧問として名前を連ねていたともいわれる。だが、安倍政権は「情報収集につとめる」というだけで、なぜか積極的に救出に動こうとする気配がまったくないのだ。むしろ、なんらかの関係が取りざたされるのを嫌がって、この問題を無視しようとしているふうにさえみえる。
集団的自衛権行使容認の閣議決定を強行する際、安倍首相は「邦人が海外でテロにあったとき助けるために」などとインチキな弁明を語っていたが、今回の姿勢を見れば、そんな気なんてないことは明らかだろう。
ネトウヨのみなさん、タカ派政治家や元自衛隊幹部の勇ましい言葉にうっとりするのは勝手だが、ぜひ、これだけは覚えておいてほしい。彼らはあなたたちを煽っているだけで、絶対にあなたたちを守ってはくれない。いざとなったら、真っ先に切り捨てられるのは、あなたたち自身だ、ということを。
(エンジョウトオル)
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