力丸祥子
2014年8月21日03時00分
修学旅行で長崎を訪れた中学生が5月、被爆者で語り部の森口貢さん(77)に暴言を吐いた。この問題をきっかけに、平和学習のあり方や被爆体験の継承について見つめ直す動きが、世代や地域を超えて広がりつつある。
7月26日、九州大学(福岡市東区)で、法学部のゼミが主催する「平和のつたえ方ワークショップ」があった。被爆者が高齢化するなか、継承の問題について考えようと、中学生から80代の被爆者まで約30人が集まった。
参加者からは暴言事件について、「この中学生は完全に平和ぼけ。今日の平和がどうしてあるのかを考えるべきだ」という意見がある一方、「中学生くらいだと、どの世代でも不良と呼ばれる人たちが一定程度いる。発言は仕方無い」と述べる人もいた。
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