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リベリア エボラで社会的混乱懸念8月21日 10時57分
エボラウイルスの感染が広がり続けている西アフリカの中で、最も被害が大きいリベリアでは、一部地域の封鎖措置に反発する住民と治安部隊との間で衝突が起きるなど、社会的な混乱の拡大が懸念される事態となっています。
WHO=世界保健機関の最新のまとめによりますと、西アフリカの4か国でエボラウイルスによる感染、または、その疑いで亡くなった患者は1350人に上り、このうちリベリアは被害が最も大きく、死者が576人となっています。
こうしたなか、リベリア政府は、感染者が多くいるとみられる首都モンロビア市内の貧しい人たちが多く暮らす地域を封鎖し、移動を厳しく制限する措置を始めました。
これに対して住民が強く反発し、治安部隊に対し投石を行い衝突が起きるなどしており、現地では治安の悪化や社会的な混乱の拡大が懸念される事態となっています。
こうしたなか、リベリアの国連特別代表を務めるラングレン氏が現地でNHKのインタビューに応じ、「このままではリベリアでの混乱が拡大し、平和が再び脅かされる」と述べ、国連の平和維持活動の要員が引き続き現地にとどまり、最大限の支援を行う考えを示しました。
また、国連職員の池田明子さんも現地でNHKの取材に対し、「エボラ出血熱の問題は国連にとって地球規模的な課題となっている」と述べ、感染拡大を防ぐための国際的な支援を訴えました。
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