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救助活動中の消防隊員、3歳児抱え殉職 誘導中に再び土石流発生

土砂崩れ現場の救助活動に向かう、広島県警の捜索隊員ら
土砂崩れ現場の救助活動に向かう、広島県警の捜索隊員ら
Photo By 共同 

 広島市北部の大規模土砂災害で、救助活動中の安佐北消防署員政岡則義さん(53)も土石流に巻き込まれ犠牲になった。政岡さんは消防司令補で、勤務歴35年のベテランだった。

 土石流が発生した」。20日午前3時55分、広島市安佐北区可部東6丁目付近から通報があり、勤務中だった政岡さんは安佐北消防署安佐警防隊の副隊長として、4人で出動した。

 現場に到着すると、住民8人に危険が迫っていた。すぐに安全な場所に移動させようと、政岡さんが畑中和希ちゃん(3)を抱きかかえ、他の7人への避難誘導を始めたとき、再び土石流が発生。政岡さんは和希ちゃんらと巻き込まれ、生き埋めに。その後、2人の死亡が確認された。

 一部始終を目撃した近所の建設業宮本新也さん(41)によると、父親とみられる男性が和希ちゃんを政岡さんに投げ渡した直後に、2人は濁流にのまれた。男性は和希ちゃんの名前を叫び続けていたという。

 政岡さんについて、同じ町内会の男性(76)は「使命感が強く、“自分の命を投げ出しても救わなければならないこともある”と話していた」。防犯パトロールなど地域のボランティア活動に熱心に参加していたといい、「本当に惜しい人を亡くした」とうなだれた。

 政岡さんはレスキュー隊も経験するなど現場の第一線で活躍してきた。同僚は「経験も知識も豊富で現場一筋。正義感あふれる熱い人だった」と話し、死を悼んだ。

[ 2014年8月21日 05:30 ]

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