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春日部共栄のおにぎりマネ・三宅さん引退「やってきたことに後悔なし」

withnews 8月20日(水)12時10分配信

 “おにぎりを2万個作ったマネージャー”として一躍、高校野球の話題となった春日部共栄(埼玉代表)の3年生、三宅麻未さん(17)。
甲子園で野球部が敗退したことで、彼女も19日に引退しました。
 あり得ないほどの注目をネットで集めた時、決意したこと。おにぎりのため進学クラスのランクを落としたと言われている話の真相。
 単独インタビューで胸のうちを語ってくれました。(聞き手・朝日新聞さいたま総局 清宮涼)

【動画】おにぎりを作る三宅麻未マネージャー

―きょう(19日)引退して、今の気持ちは?
 実感ないです。本当に引退なのかな、と。
自分のやってきたことに後悔はありません。誇りを持って、勉強も頑張りたいです。 

―“おにぎりマネージャー”として注目されて、世間では賛辞の一方、ジェンダー論などから否定的な声もありました。どう感じましたか?
 周りから「気にするな」と言われて、心配してもらいました。
 でも、私はそんなに気にしていません。甲子園に向けて「自分のできることをやる」と思っていました。

―おにぎりは、いつもどれくらい作るのでしょう?
 数えてないけど、1日練(丸1日練習すること)だと1千個くらいです。
 普段は200〜300個くらいかな。

―おにぎり作るのは大変ですか?
 大変じゃないです。(炊いた米をおにぎりの)型に入れてポン、とするだけ(笑)。
 選手の練習の大変さに比べたら、大変じゃないです。

―マネージャーの仕事はおにぎり作りが中心?
 いえ。スコアをつけたり、アナウンスしたりとか。
 3年生は記録係をやります。1年生は掃除もします。
 おにぎり作りは分担しています。夏場は(衛生面を考えて)クーラーボックスで、ビニール袋に入れた氷の上におにぎりを置いています。(前の代のマネジャーの時まで、おにぎりの味付けはしょうゆと塩だけだったが、選手が飽きないよう、わかめ、塩こんぶ、ふりかけなど様々な具を入れるように。選手の一番人気は塩こんぶという)。

―勉強を犠牲にしてマネージャーをした、という見方もあるようですが、真相は?
 それはないです。勉強を犠牲にする気はありませんでした。
 1年生の時は(トップクラスの)選抜クラスで、2年は(上から2番目の)特進クラスになりました。
 勉強が追いつかなかったわけではないです。成績が落ちたわけでもありません。
 今のクラスでも満足行く結果が残せると思ったし、できていると思います。
 部活に集中できて、甲子園に行って帰ってくることができて、自信がつきました。まったく後悔していません。

―マネージャーを務めて、どんなときにやりがいを感じましたか?
 「ありがとう」って言われる時に、やってきてよかったと思います。
 めったに言われないんですけど(笑)。きょうもさっき(投手の)金子(大地)くんに「ありがとう」と言われました。
 自分のやってきたことに自信もっていいかな、と思いました。

―卒業後の進路や夢を教えてください。
 幼稚園の先生になることです。結構前からの夢です。小さい子が好きなので。
 マネージャーになることも、クラスを落とすことも、自分を曲げないで頑張ってやりとげました。
 この夢も曲げないで、かなえたいです。

最終更新:8月20日(水)16時34分

withnews

 

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