Updated: Tokyo  2014/08/21 08:49  |  New York  2014/08/20 19:49  |  London  2014/08/21 00:49
 

ジャクソンホール上げ相場にリスク、ハトの議長を期待し過ぎ

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  8月20日(ブルームバーグ):「ジャクソンホール上げ相場」とでも呼ぶべきものが、終わってしまう可能性がある。

2007年以来、米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムでバーナンキ前連邦準備制度理事会(FRB)議長が喋るたびに株価は上がってきた。今年が議長としての初のジャクソンホールとなるイエレン議長は22日に講演するが、同議長の講演後には株価が下落する可能性があると、シティグループのG20外為ストラテジー世界責任者のスティーブン・イングランダー氏は指摘する。

「ハト派色への期待がどんどん高まっていて、議長が実際に講演する時点では『純然たるハト』でない限り失望が広がるのではないかと懸念している」と同氏は述べた。「純然たるハト」とは量的緩和延長の余地を広げるという意味だという。

今まで通りの姿勢を繰り返すことは「美辞麗句と楽観論を散りばめたとしても、かなりタカ派的だ。状況が目標に近づくにつれて政策が正常化されることを示唆するからだ」と同氏は18日のリポートで解説した。

過去7年のジャクソンホールでのFRB議長基調講演は総じて株の買いシグナルだった。07-12年の議長講演の日はS&P500種株価指数 が平均で1.3%上昇していた。バーナンキ議長は13年のシンポジウムは欠席した。

原題:Jackson Hole Rally at Risk as Investors Anticipate DovishYellen(抜粋)

記事に関する記者への問い合わせ先:ロンドン Simon Kennedy skennedy4@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:James Hertling jhertling@bloomberg.netZoe Schneeweiss

更新日時: 2014/08/21 05:08 JST

 
 
 
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