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Appleの新言語Swift、10の特徴(後)

2014/08/21

Paul Rubens CIO

 米Appleは2014年6月、新しいプログラミング言語「Swift」を発表した。従来のObjective-Cに代わる言語として、iOSやOS X向けのアプリケーション開発で使用できる。Swiftで開発したアプリをiOSとMacのApp Storeに登録できるようになるのは、両OSの新バージョンである「iOS 8」「OS X Yosemite」がリリースされる2014年秋からの予定だ。

前回から続く)

 Playgroundには、変数の値をウォッチするための機能もある。コード内で変数名を単独行に記述すると、その現在の値がサイドバーに表示されるというものだ。また、「Quick Look」というボタンを使うと、画像や文字列など、グラフィカルな表示に適した内容を確認できる。

6:Swiftには型推論がある

 ScalaやOpaといった新進のプログラミング言語と同様に、Swiftは型推論を行う。開発者は、変数に型情報を付記する手間が省け、ミスを犯す危険もない。多くの場合、変数にセットした値から、コンパイラが型を推論できる。

 これにより、型にまつわるバグがコードに潜むのを減らす効果が期待できる。さらに、スマートな最適化のおかげで、コードの実行も高速化するはずだ。

7:Swiftにはジェネリクスがある

 静的型付けの場合、関数を作成する時に、パラメーターの型を宣言しなくてはならない。通常はそれで構わないが、関数を呼び出す状況に応じて使う型を変えたいとなると問題が生じる。

 そこで役立つのがジェネリクス(Generics)だ。C++でいうテンプレートと同様の機能である。ジェネリクスを使用して作成した関数は、複数の型で呼び出すことができるため、それぞれの型ごとに関数を作成する必要がない。例えば、配列の要素の合計値を求める関数を考えてみよう。配列の各要素が整数の場合もあれば、浮動小数点数の場合もあるはずだ。

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