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 東京モノレール(東京都港区)が、JR東京駅に新ターミナル駅の開設を検討していることが、わかった。現在のターミナル駅「モノレール浜松町駅」から約3キロ延伸する。工期は10年で、事業費は約1095億円。

 実現すれば、東京駅から羽田空港まで乗り換えが無くなり、同社によると所要時間は約6分短縮される。国際線ビル、第1ビル、第2ビルの各駅まで、それぞれ18分、21分、23分で移動できる。空港への利用者は現在の1日約5万人から同8万4千人に増えると見込む。

 延伸ルートは、JR東日本の在来線の西側沿いの高さ20メートル余の高架上。新ターミナルは東京駅南側の東海道線上に開設したい考えだ。延伸区間に中間駅新設の計画はない。モノレール浜松町駅の複線化も必要になる。

 ただ構想の実現には、今後、国や東京都などと建設費の分担などをめぐる協議が必要で、同社は「構想段階で開業時期などは決まっていない」としている。

 羽田空港へのアクセスをめぐっては、東京モノレールの親会社のJR東日本が、2025年前後に羽田空港地下に新駅を開設し、東京駅、新宿駅、新木場駅方面と直結する新線を開業する構想を打ち出している。(上沢博之)