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和声の勉強について。 現在作曲の先生について和声法を習っています。 芸大和...

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質問者

kesigomu_naiさん

2012/10/1911:12:45

和声の勉強について。

現在作曲の先生について和声法を習っています。
芸大和声Ⅰ、Ⅱときて、もう少しでⅢになろうとしているところでなかなか進まないのですが、
芸大和声には別巻という解答集があるそうです。

今まで自力で解いて先生に直されながらも進んできました。
でもソプラノ課題でつまずきからなかなか壁を越えられず苦戦しています。

数学の問題でもいくら考えてもわからないときは解答を見て勉強する仕方がありますよね。

解答の手順でやったら新しい問題も解けたりします。

和声の場合、解答例を見てしまうのは絶対だめなんでしょうか?

補足先生は内声の安定に厳しく、内声で4度跳躍していると他にもっといい配置はないかとやり直しになります。
その都度Ⅰ巻とⅡ巻をめくり直しなんとか仕上げている状態です。
模範解答ではどんな実施がされているのかちょっと見てみたい気がしてきました。
もちろん自力でやる前には見ませんが、
自分でやったでこぼこの実施と正解(きれいであろう)を比べてみるのも悪くないですよね?

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ベストアンサーに選ばれた回答

dutieuxさん

編集あり2012/10/2308:28:52

結論から言いますと別巻の課題と実施(黒い本)は師匠の回答の別解研究という意味でもご覧になる(ご購入する)ことをお勧めいたします。

私の場合は師匠に言わずにこっそりと購入しましたが、一応師匠には回答集を買ったことを告げると 後から解答を参考をしてごらんと言われました。

下の回答者様のまったく言っているとうりですが。 自力で実施するまえに回答は見てはいけません。 また師匠に提出する前に見てもいけません。 どんなに苦しくても自力でやりぬいてください。 そして師匠の添削を受けて、そのあとに回答を見てください。
因みに私が高校生の頃に和声学を修めましたがよく師匠のレッスンの前の日は完全徹夜しました。 若かったから出来たんでしょう。 うんうんうなりながら熱を出しながらやりました。 どう手をつけていいか茫然としたこともあります。 しかし今振り返るとあの時の努力がいかに大切だったか思い返します。

それから今、Ⅱ巻を終わろうとしているとおっしゃいますが。 Ⅰ巻とⅡ巻の問題はそんなに難しいでしょうか?規則に従えば機械的に音を配置できませんか?むしろ旋律的に良い解答をつくるのは難しいかもしれませんが二巻までの課題はそんなに苦しまないと思います。 もし苦しいのであればぜひ苦しんでください。 そうしてちゃんと会得しないと三巻の途中(というか冒頭で)挫折します。

Ⅱ巻を終えると次にⅢ巻にするまれると思います。 私の場合は芸大和声の前にフランス和声学を非和声音までひととおり学んでいたので問題なかったのですが、師匠に聞くとたいがいの人はⅢ巻の途中で挫折するそうです。 挫折しない為にもⅡ巻までの学習のなかできっちりと力をつけておくことが必要です。

和声学は学問ですから作曲とは次元がことなりますので一概に比較することはよろしくありません。 但しあえて言えば芸大和声は古典音楽の範疇にとどまらずロマン派を経過し近代音楽(特に近代フランス 6人組あたりまで)にも通じるものです。 Ⅲ巻にはいると非和声を扱います、そうしますとぐっと響きがリッチになりドビュッシーやラベルのような近代的な和音も扱えるようになります。 また長9度の音程を含む和音なども扱えますのでウェーベルンみたいな現代的な響きも扱えます。
(むしろ逆にモーツァルトやハイドンのような古典的な和音とは遠いイメージが私にはあります。 これは蛇足かもしれません)

【補足を受けまして】

まずあなたの師匠の指導するエクリチュール(書式)を守ることが大切です。但し、よく師匠の言うことの意味も理解しなければなりません。誤解するととんでもないことになります。

私は師匠から内声の安定についてとりわけ強く言われたことはありません。対位法やフーガも習いましたがそちらは跳躍進行については厳しく回避するよう指導されました。和声学の場合はあくまでも縦の響き重視でもありますので横の流れである声部の進行優先の考えかたではありません。

一例ですが属七の3転⇒Ⅰの1転の連携つにおいて(ソプラノがシ⇒ド)内声を4度跳躍させて5音重複させる実施と 跳躍させない実施 の2案ありますが、これは藝大内でもおおいに議論があったと聞いております。先生によって異なるそうですが。フランス和声は内声5音重複 すなわちテノールを4度跳躍させる傾向であります。

改めて自宅に帰り「別巻 課題の実施」をぱらぱらとめくってみました。内声の跳躍ありますよ。ほんの一例ですがⅡ巻 課題34-1、2、3、5。
ですから先生の言っていることをよく理解しなければなりません。内声の跳躍により最適配置となる和声の場合もありますので なにがなんでもダメということではないはずです。
最後ですが、「模範解答でどんな実施がされているのかちょっと見てみたい」その研究心こそが大切です。

質問した人からのコメント

2012/10/24 00:26:41

結局買ってみました。
なるほど私の先生なら文句をつけそうな内声の跳躍がありました。
どんなときはOKなのかもう少し勉強してみます。
あと、見たことない配置も発見したのでこの際先生に聞いてこようと思います。

ご回答くださったみなさまのお言葉を心にとどめ、今はなんか苦しいですが頑張ってもがいてみようと思います。
…私は2年ではとうてい終らなそうです、Ⅱ巻だけで1年かかってますから(汗)

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2012/10/1923:59:08

せっかく2巻の終わりまで行けたのですから、まったくわからないということはないと思います。和声は、独力で解いて、先生にチェックしてもらい、間違ったところをを独力で修正して、またチェックしてもらうということを繰り返さないと、力はつかないと思います。たまにネットなどで、芸大和声を半年で終えたとかいう人がいますが、そういう人は、だいたいは単に本を斜め読みした程度で、本来は「和声を学んだ」などといえるような人ではないと思います。実際に演習問題をやらせるとほとんどできないのではないでしょうか。芸大作曲科を目指すような人でさえ、芸大和声を中学ないし高校からはじめて、さっき言ったようなきちんと先生にチェックしてもらうやり方だと、3巻を終えるのに2年ぐらいかかると思います。
芸大和声には、解答集もありますが、特にやり方が詳しく書いてあるというわけではありませんし、その回答でなくても正しい答えはたくさんありますから、これをあらかじめ見てしまうと、演習問題を解く効果がなくなってしまいます。もちろんこの解答集にも利用価値はあって、この回答をピアノで弾くことにより、和声的に正しい響きになれるという使い方はあります。わたしは解答集は持っていないのでそういう利用をしたことはありませんが。

さて、芸大和声は、厳密にいうと古典派の和声で、後期ロマン派や近代の和声をカバーするものではありませんが、だからと言って現代の作曲家を目指す人たちが学ばなくてもいいのかというと、そんなことはないと思います。ロマン派や近代の和声も、本質的には古典派和声の拡張と考えられますし、音楽の発展の必然性が自然に理解できるようになります。それらを理解することで、和声学を単にでたらめに破壊するのではなく、正しく乗り越えていく方法も分かってくると思います。和声学を学ぶとつまらない曲しか書けなくなるという人もいますが、私はそんなことはないと思いますよ。


したがって現代の作曲においては「芸大和声」にこだわる必要はありませんが、しかし、和声学を知ったうえで禁則を乗り越えていくのと、単に無知でいるのとでは、やはり違うと思います。禁則を知ったうえで乗り越えていくのは、和声学の拡張ですが、無知で禁則に触れるのは、単に素人くさい作曲にすぎないことが多いと思います。
まあでも、ポップスの作曲においては、アレンジはその道のプロに任せる人も多いですし、声部の進行にさほど神経質でもないようなので、不要なのかもしれませんが。

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d_d_d_00001さん

編集あり2012/10/2102:24:13

ご参考になれば。


私の大学では答えは厳禁でした。ただ不正行為だからという理由ではないと今では思います。


私見ですが、和声はどこまで行こうと十二平均律上における古典やロマン派までの作曲技法を統計的にまとめた学問でしかないと私は考えています。


連続や並達などの禁則はもとより、ほか制約のほとんどが実質現代の音楽シーンにおいては微塵もその理論を押しどおせません。


それゆえ最終的に自分の中に「響きの線引き」を作るのが今日和声をやる最大のメリットだと考えています。


答えを見てしまい「正解」が出せても「作曲」に良い影響を与えることはできません。
形骸化した当たり障りのない音楽になる危険性すらあるでしょう。


学問を勉強する上で参考にされるのなら、手順や手法は問われないでしょう。答えを見てやってもまったく問題ないと思います。
それこそおっしゃるとおり数学などと同じです。答えが決まっています。


しかし、作曲につなげたいと思っておられるのならたとえ「和声的に間違い」でも「このバスライン・ソプラノラインなら私ならこうする。」
という答えを探していくことをお勧めします。



補足を受けて---------------

はい、まったく悪いことではありません。
むしろ、質問者さんのように対比を目的とするのであればそれも勉強としていいと思います。

ですが、正解は確かに完璧で美しいと感じるものも多いですが、それに慣れてしまうのは一番マズイと思います。

デコボコでも好きだったものなどを忘れないようにしてください。

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utida0246さん

2012/10/1912:48:39

解答の知識が全く頭にない場合、いくら考えても出てくるはずがないので、見ていいと思います。

知識が付いてから、応用など、解答を見ないで、自分の頭で組み立て、考えることには意味があります。

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編集あり2012/10/2023:45:59

一般論ですが、解答例をすぐ見ると解答例に依存するクセがついて、まっさらの状態では何もできなくなってしまいます。「なぜ解答例ではそうしているのか」という分析する気持ちを忘れないことです。和声も高度になると例外的な処理が多くなります。多くは経過処理ですが、頭の中で考えてよさそうでも、実際に音を出してみるとスムーズに流れないということがよくあります。声楽曲の和声はオルガンのような持続音の楽器で、音の響きを確かめることが大切です。

【補足】
内声部の処理が適切でないと、特に合唱では歌いにくく、器楽でも演奏しにくいのです。内声部もメロディーとして魅力的でなければ、よい編曲とは言えません。頭だけ理論だけで処理しても、すぐバレます。その先生の指摘は的を得ています。

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