Twitter が利用規約を変更し、亡くなった人物を被写体とした事故写真などの画像や動画を、家族の求めに応じて削除する項目を追加しました。

Twitterでは事件や事故で亡くなった人のショッキングな画像や動画が投稿されることがよくあり、また話題になればなるほど、悪意を持って加工した写真や偽画像が出回ることは他のソーシャルメディアやネットサービスと同様です。

また先日には、急逝した俳優ロビン・ウィリアムズ氏の娘ゼルダさんに対して、故人の遺体と称する悪質な偽画像を繰り返し送信するなどの嫌がらせがあり、ゼルダさんがTwitterアプリを削除しサービスから離れるできごともありました。Twitter はゼルダさんの件に際して、利用規約やポリシーの改善を含む対策を検討中であると声明を出しています。

新たな記述が加わったのは、ツイッターの英文サポートページにある「亡くなったユーザーについて、または亡くなった家族を含む画像や動画についてツイッターに連絡するには」のページ。亡くなったTwitterユーザーのアカウントを消去したい場合に遺族や権利者から申し出る際の手続きに加えて、新たに「特定の画像の削除」という項目が増えました。

Removal of certain imagery

In order to respect the wishes of loved ones, Twitter will remove imagery of deceased individuals in certain circumstances. Immediate family members and other authorized individuals may request the removal of images or video of deceased individuals, from when critical injury occurs to the moments before or after death, by sending an e-mail to privacy@twitter.com. When reviewing such media removal requests, Twitter considers public interest factors such as the newsworthiness of the content and may not be able to honor every request.

(Contacting Twitter about a deceased user or media concerning a deceased family member)


こちらの項目では、亡くなった人物を含む画像について、家族からの要求に応じて「一定の条件で」削除することを定めています。記念写真など故人を含む写真ならばなんでも遺族の一存で消去できるわけではなく、亡くなられる前後の事故写真や遺体の画像、動画が対象です。また一方で、Twitter側でニュース価値などの公益性を考慮して削除するか否かを決定するため、必ずしも遺族の求めを尊重するわけではないとしています。

Twitterが規約変更、亡くなった人の事故写真などを遺族要請で削除。嫌がらせ対策を強化

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