広島土砂災害:首相、夜には山梨県内の別荘に戻る

毎日新聞 2014年08月20日 22時27分(最終更新 08月21日 00時16分)

 安倍晋三首相は20日午後、広島市の豪雨土砂災害について公邸で西村泰彦内閣危機管理監から被害状況の報告を受けるなどの対応にあたった。

 政府は午前4時20分に官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置。首相は午前6時半に被害状況の把握や救命・救助に全力で取り組むことなどを指示した。

 首相は休暇中で、午前8時ごろから山梨県富士河口湖町内で、森喜朗元首相らとゴルフをした。午前9時ごろ取りやめ、午前11時ごろに官邸についた。

 これに関し、民主党の海江田万里代表は党会合で「深刻な事態と分かっていたはずだ。なぜゴルフを強行したのか」と批判した。日本維新の会の片山虎之助参院会長も記者会見で「トップは責任があり、慎まないといけない」と指摘した。

 首相は20日夜には山梨県内の別荘に戻った。現場では救出活動が続いており、批判が出る可能性もある。【田中裕之、光田宗義】

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