セクハラ:女性将校自殺、4年ぶりに再調査

 4年前、韓国軍の女性中尉が自殺した事件について、国民権益委員会が「セクハラの被害を受けていた疑いがある」として再調査に乗り出した。

 権益委が13日に発表したところによると、江原道の軍事境界線近くにある陸軍第27師団に勤務していた女性中尉(当時25歳)は、2010年3月20日昼、部隊近くの山中で、運動靴のひもで首をつって死んでいるのが見つかった。当時の軍の調査では、上官で大隊長のA少領(少佐に相当)が女性中尉を毎日のように自分の部屋に呼び、2人だけで1-3時間過ごしていたという証言があったほか、A少領が普段から別の女性将兵たちに「訓練のため旦那にも会えないのに、あいつが俺の女だというのか」などとセクハラ的な発言を繰り返していたとの証言もあった。

 だがこの問題は、師団長(当時)がA少領に対し口頭で警告しただけで幕引きとなった。女性中尉は当時、遺書を残していなかった。軍は女性中尉の遺族に対し、このような調査内容についての説明をしなかったという。

 しかし、忘却のかなたに追いやられるところだったこの事件は、女性中尉の遺族が資料を集め、今年5月に権益委に陳情を行ったことがきっかけとなり、再調査が行われることになった。

 別の部隊に移ったA 少領は今年4月、仁川市内の部隊でセクハラ発言をしたとして、6月に解任と停職3か月の懲戒処分が下された。

パク・スチャン記者
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