下半身露出52歳検察幹部の嘘見破った監視カメラ

逮捕の2時間前にも現場近くの雑居ビルで女性の後を追う
現場にいた男性は1人だけ、元検事正の証言と食い違い
警察の取り調べで弟の名前をすらすらと口に

下半身露出52歳検察幹部の嘘見破った監視カメラ

 路上でわいせつな行為をしたとして警察の取り調べを受けている済州地検のキム・スチャン元検事正(52)がうそをついていることが明らかになった。「私が連行される前、別の男性が現場にいた」というキム元検事正の主張と、事件直前の行動についての説明がうそであることが、監視カメラの画像を通じ確認されたのだ。

 事件の捜査を行っている済州地方警察庁は、19日の記者会見で「警察が確保した事件前後の監視カメラの画像には、男性が1人だけ映っており、この男性が明らかにわいせつな行為をする様子が捉えられている」と説明した。「別の男性を私と誤認した」というキム元検事正の主張がうそだということを警察が明らかにしたというわけだ。

 キム元検事正が大衆食堂の前で逮捕される2時間前、近くの雑居ビル内をうろついていることを示す画像も新たに見つかった。この雑居ビルは美術教室や予備校などがあるため、周辺の女子高生たちが多く出入りする。警察によると、大衆食堂から200メートルほど離れた雑居ビル1階の監視カメラには、今月12日午後10時10分ごろから1分ほどの間、緑色のシャツを着用し、髪が少しはげている、キム元検事正と似た男性が映っているという。

 この男性は、女子高校生とみられる若い女性2人が雑居ビル1階の自動ドアから入ってくると、早い足取りで後を追った。女性2人は通路奥のトイレに入ろうとしたが鍵が掛かっていたため引き返した。監視カメラの映像には、男性がそのとき2人をじろっと見て、反対側の出入り口から外に出る様子が映っている。

 警察の関係者は「監視カメラの画質はよく、この男性がキム元検事正であることが分かるほどだ。結局のところ『夕食を終えた後官舎を出て、7-8キロ離れた海が見える所まで2-3時間散歩をし、帰る途中だった』というキム元検事正の釈明はうそだった可能性が高まった」と語った。

 警察はまた、18日午前、通報した女子高校生のおばを呼んで事情聴取を行った。女子高校生のおばは「めいが現場に居合わせたとき、テーブルから見えた男は1人しかおらず、パトカーが来たときも同じ状況だったと言っている」と証言した。また警察は、キム元検事正が逮捕された当時、ズボンのポケットに大きさ15センチの瓶入りのベビーローションを入れていたことを確認したが、わいせつ行為をするための道具ではないと判断し、その場で返却した。

 キム元検事正は警察の取り調べで個人情報を聞かれた際、ちゅうちょすることなく弟の名前と住民登録番号を口にしていたことが分かった。警察の関係者は「キム元検事正が当時、ちゅうちょせずすらすらと弟の名前を告げたため、うそをついているとは思えなかった。弟の住民登録番号を暗記するというケースはそう多くない」と語った。

 国立科学捜査研究院は19日、事件が発生した済州道の現場に職員を派遣し、12日夜のキム元検事正の行動や監視カメラの画像の分析などを行っている。同研究院の鑑識結果は早ければ20日に出る見通しだ。

シン・スジ記者
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