「叱られて」「みかんの花咲く丘」「里の秋」といった、日本人なら誰もが聴き覚えのある童謡・唱歌を聴いて、一緒に歌ってみませんか？ あの何とも“おぼこい歌声”に触れれば、幼少期の懐かしい原風景が思い出されます。
＜川田正子 プロフィール（日本コロンビア所属）＞
昭和18年、日比谷公会堂において関東児童唱歌研究会児童コンクールが開催された。このとき川田正子は『兵隊さんの汽車』(詞・富原薫 曲・草川信)を歌い、見事優勝し童謡歌手としての第一歩を踏み出す。その後、戦時中も疎開せずにJOAK(現NHK)のマイクの前に立ち歌い続ける。特に、昭和20年の終戦前『空襲のない日はあっても川田正子の歌声の聞こえなかった日はない。』とまで言われた。
昭和20年、『外地引揚同胞激励の午後』と言う特別番組で川田正子は『里の秋』(詞・斎藤信夫 曲・海沼実)を歌う.この後の大ヒット曲『里の秋』は初めて南方からの引揚者が浦賀港に到着するので、それを国中で迎えようという企画があり、JOAKから"兵隊さんたちごくろうさん"と、それを迎える歌を作ってほしいと作られたものである。
昭和21年、コロムビアレコードにて『赤ちゃんのお耳』(詞・都築益世 曲・佐々木すぐる)を(戦後初の)レコーディングする。
昭和21年、NHKの二元放送で、伊東市西国民学校の講堂において『みかんの花咲く丘』(詞・加藤省吾 曲・海沼実)を歌う。
昭和22年、NHKにて連続ラジオ放送番組『鐘の鳴る丘』が始まる。(昭和25年12月29日まで700回続いた。)その主題歌『とんがり帽子』(詞-菊田一夫 曲-古関裕而)も放送劇と同じく大ヒットした。
平成3年6月、(社)日本童謡協会より童謡賞特別賞を受賞
その後、旗揚げした「森の木児童合唱団」とともに数多くのレコーディングをこなし、テレビ、ラジオ、舞台、音楽祭、国内公演、海外公演などで活躍しながら、童謡・唱歌を中心とした歌による感動と喜びを伝えた。
【主なレパートリー】
叱られて、みかんの花咲く丘、里の秋、蛙の笛、婆や訪ねて、とんがり帽子、お猿のかごや、あの子はだあれ 他多数
＜森の木児童合唱団 プロフィール＞
一人一人がソロで歌える合唱団として川田正子が1979年に創立。年一回１０月に定期演奏会（五反田・ゆうぽうと簡易保険ホール）をはじめ、数多くのレコーディングをこなし、テレビ、ラジオ、舞台、音楽祭などで活躍。童謡を中心に唱歌からポピュラー、映画音楽等まで幅広く歌える合唱団として注目されている。平成元年に創立１０周年記念コンサートでは本格的なオリジナル・ミュージカル『Ｔｉｍｅ Messenger』（若松正司作曲）を上演、成功を収めた。以後新しい児童合唱団としての独自性を追求、その活動が注目されている。