2014-08-20

まじで子育て難易度どんだけ高いんだよって地元帰省して思った話

休みで結局地元に6日間ほど滞在したわけですが、

いろいろあって子守をする時間がとても長かった。

主に友人の息子たち(1歳と2歳)と兄の娘、つまり姪(1歳)。

割と子どもは好きですし普通にかわいいと思います

一緒に遊ぶこと自体全然嫌いじゃないです。


ただ、楽しく遊んでくれてるうちはいいけど、

理由がわからないままぐずったり、おむつを替えたりお風呂に入れたり、ろくに座ろうともしないのをがんばって座らせてごはんを食べさせたり、夜中泣き出すのをあやして寝かしつけたり、危ないところに行きそうになるのを止めたり、変なものを食べそうになるのを止めたり

衣食住のあらゆる「私」を滅して子どものために全てを捧げることになる。

僕が担当したのはものの数時間ぐらいの話だけど、これが24時間365日ずっと続くとなったらさすがにちょっと考える。


24時間365日、休まず働けとかいった経営者さんがどこかにいましたが、まさにそれを地でいくのが子育てという名の一種の労働

そのモチベーションを支えているのは「愛情」というたった一点のみ。


世のお母さんお父さんはすごいなぁ、と。

子育て労働に例えてお母さんありがとうみたいな動画ありましたね。

いや実際世の中のお母さんお父さんはすごいんですけど

すごいなぁで終わらせることは簡単なんやけど、その先を考えにゃならんのではないかと。

そんな子育てを見事やってのけた親御さんはたしかにすごいです。文句のつけようがない。すばらしい

でもじゃあ、そんな超絶ブラック労働に心が折れてしまった人はひどい奴なのか?

これには疑問を呈したい。

一般的に上記の「心が折れてしまった人」というのが育児放棄児童虐待という方向に走ると考えられます

育児放棄虐待擁護するわけではないですが、

現状の子育ての異常負荷を考えると、そっちに走っても仕方ねえんじゃねえかなって個人的には思った。

子どもがかわいそうとは思わないのか!」

「それでも親か!親としての責任を持て!」


いや、大正論です。大正論ですよ。

でもその言葉には、「できない人の気持ちになって考える」というすごく大事な気持ちが抜けていると思う。

子どもを愛していればどうってことないはずだ」

みたいな言説もよく聞くんですけど、

経験的に「本当に●●ならば××できるはずだ」っていう理屈って本当に危険冗談抜きで命にかかわるぐらい危険


責任とか愛情とか、よくわかんないふわっとしたもので縛るというか、個人のメンタルに全てをゆだねる仕組みって

社会人としての責任」とか「お客様への愛」とかで忠誠を誓わせるブラック企業のそれとあんまり変わらない気がする。

の子育ては親の負荷が大きすぎると思う。

この状態で女性社会進出だとか共働き社会だとか言っても無理がある。

僕が知ってる限りでは、現在共働き家族を支えている家庭の裏には親の親(=祖父祖母)の貢献が非常に大きい。

ブラック企業の法外な労働搾取を国が介入してストップさせるのと同じように

人間的な負荷で子育てができる環境を、国をあげて作っていく必要があるんじゃないかなと思った。

(もういろいろやってたらすいません。今まで全然考えたことなかったので)

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