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【社会】

111歳、男性最高齢 ギネス認定 さいたまの百井さん

男性世界最高齢者としてギネスの認定証を受ける百井盛さん。左はギネスワールドレコーズジャパンの小川エリカ代表=20日、東京都内の病院で(北村彰撮影)

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 さいたま市中央区に自宅がある百井盛(ももいさかり)さん(百十一歳)が二十日、ギネス・ワールド・レコーズ社(英国)から世界最高齢の男性に認定された。ギネス社が認定する女性の世界最高齢は大阪市の大川ミサヲさん(百十六歳)で、男女とも日本人となった。

 百井さんは十年ほど前から東京都内の病院で療養生活を送っている。この日、ギネス社の関係者から病院で認定書を受け取った百井さんは「あと二年くらい長生きしたい」と話した。

 さいたま市によると、百井さんは一九〇三(明治三十六)年二月五日生まれ。福島県南相馬市出身で、昭和初期から農芸化学の教員として教壇に立った。戦後間もなく、埼玉県旧与野市(現さいたま市)に転居し、五三年から町立与野高の校長を務めた。

 若いころは陸上短距離走が得意で、現在もテレビで相撲や野球を観戦。読書も好きで、自宅には約二千冊の蔵書があるという。

 百井さんが生まれた一九〇三年は夏目漱石が英国留学から帰国し、ライト兄弟が人類初の動力飛行に成功した。同年生まれには作家の小林多喜二(三三年没)、版画家の棟方志功(七五年没)らがいる。

 これまでの男性最高齢は百井さんより誕生日が一日早いポーランド出身の男性だったが、六月に当時百十一歳で亡くなった。

 

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