男性育休、賛成9割でも取得2%の理由 「アイツ、終わったな」という風潮 (4/5ページ)

2014.8.17 17:10

 ノルウェーの場合、赤ちゃんがいる夫婦は育休を最長で54週間、取ることができますが、父親も6週間育休を取得しないと、母親が育休を取る権利が消滅してしまいます。

 つまり、夫婦ペアで育児をしない家庭は、国からペナルティを与えられてしまうのです。

 なおかつ、ノルウェーやスウェーデンは育児休業中も、賃金のほとんどが保障される仕組みがあります。

 スウェーデンの場合、育児休業が480日あり、うち390日は賃金の80%の手当が支給されます。ノルウェーでは、育休を52週取得した場合賃金の80%が、42週取得した場合は賃金の100%が保障されます。

 ノルウェーの男性取得者は9割

 こうした、罰則規定や賃金保障などの施策により、90年代まではわずか4%程度だったノルウェーの男性の育休取得率は、今や9割を超えるそうです。

 もっとも、手厚い社会保障と引き換えに高い税金を支払う北欧の制度をそのままそっくり日本に“移植”するのは無理筋な話でしょう。

いわゆる「デキる人」が育休を取れば…

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5980円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。