恋に恋なんてしないわ

元メンヘラ、そこそこビッチ。気持ちを書き留めておくブログ。

世界で一番名前を呼んで

人は自分の名前を一番呼んでくれる人を好きになるように出来ている、という話をどこかで見かけたことがある。


ぼんやりした記憶だし、そもそも“ちょっといい話”みたいな小話だったと思うから本当は根拠も実例もないのかもしれないけれど。


でもなんだかしっくりきた。

それ以来、私は名前を呼ぶ時に少し考えてしまう。

この人とどうなりたいのかってことを。


もっと距離が縮まれば良いのに、と願ってる時はとにかくたくさん名前を呼ぶ。

仕事でも、ちょっとした質問でも隙間に名前を挟む。

馴れ馴れしくしたり、詮索したりはしない。

適切な態度のまま、名前を呼ぶだけ。



近づいて欲しくない時は逆。

主語を省いて話す。

酷い時は名前を覚えてすらいなかったりする。我ながらサイテー。



親しい人にはついつい喋りすぎてしまうけど、基本的に私は口を閉じて心も閉じて、大人しくニコニコといろんなことをスルーするよう心がけて暮らしている。

人畜無害な私の、ちいさな試みと意地悪には誰も気づいていないと思う。

効果はそれなりにあるような気がしているのだけど、どうかな。



ちなみに「される側」としては、好き嫌いというより安心できる順と見事に合致しているように思う。

私の名前をよく呼んでくれているランキングは、上から順番に「一緒にいてもしんどくならない」人のリストだ。



名前を呼ぶ度にどこか祈るような気持ちになるなんて、くだらなくてすごくいい。