福知山市街地浸水307ヘクタール 京都府北部豪雨
京都府北部の豪雨水害で、福知山市の市街地の浸水面積が由良川支流の弘法川や法川流域など4地域で計307ヘクタールに達したことが、20日までの市の調査で分かった。弘法川の氾濫が17日午前4時から8時間にわたり続いていたことも明らかになった。
府中丹西土木事務所が府議会建設交通常任委員会の現地調査で報告した。
市街地の主な浸水地域は▽福知山駅北側の惇明地区、昭和地区170ヘクタール=弘法川流域▽土師川左岸の大正地区73ヘクタール=法川流域▽由良川と土師川の合流点東側の土師地区51ヘクタール▽三段池公園西側の庵我地区13ヘクタール。
浸水面積は、浸水域を記録した写真や調査を基に簡易な地図を市が作り、計測した。国土交通省や府と共有している資料だが、地形の高低などは反映しておらず、市危機管理室は「正確な面積の把握はさらに調査が必要」という。
また、弘法川で福知山市民病院近くに設置している厚東水位観測所のデータを府が分析した結果、17日午前4時から正午まで、水位が3・18メートルの堤防を超え横ばい状態だったことが分かった。「この時間、観測所付近で水があふれ続けていたとみられる」(府中丹西土木事務所河川砂防室)という。同日午前6時10分には由良川の水位(福知山市・天津上水位観測所)もピークの8・67メートルに達していた。
浸水地域を20日に調査した府議会建設交通常任委員会の桂川孝裕委員長は「出水期を前に、河川のしゅんせつ、崩落した護岸の復旧が早急に必要だ。補正予算案編成に向け、委員会として提言したい」と述べた。
【 2014年08月20日 22時30分 】