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ライフハッカー編集部ライフハッカー編集部  - ,  10:00 PM

あなたに友達がいない理由:大人になってからの友達作りはなぜ難しいのか?【LHベストヒッツ】

あなたに友達がいない理由:大人になってからの友達作りはなぜ難しいのか?【LHベストヒッツ】

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2013年5月21日公開記事を、編集・修正して再掲載します。


アナタは最近、いつ友達ができましたか?

友達といっても、仕事の知人や仲間という間柄にとどまらず、緊急時に連絡するくらい親しい人です。とりわけ、30代に突入してからそんな生涯の友を見つけるのは、より難易度が上がるもの。では、それはなぜなのでしょうか?

今回は大人になってからの友達づくりについて、考えてみたいと思います。


よくある言い訳:仕事と家庭で時間がない


歳を重ねるにつれ、友達づくりをやめてしまう理由は、みなさんもすでにご存じでしょう。週50時間働き、結婚していて、子どももいれば、負うべき責任が増えます。反比例するように、その他のことに充てる時間は少なくなります。米ライフスタイル誌『リアルシンプル(Real Simple)』と家族・労働研究所(Families Work Institute)の調査(英文記事参照)によると、25歳から54歳までの女性の一日当たりの余暇は、過半数が90分未満で、29%は45分未満だとか。これでは、テレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones)』をじっくり観るのはおろか、新しい友人を作るのは至難の業です。

2012年7月のニューヨーク・タイムズの人気記事(英文参照)において、アレックス・ウィリアムズ(Alex Williams)氏は、次のように述べています。


中年にさしかかるにつれて、人生がまるで出口のない長い一日のように感じるような、若い頃の探求の日々が消えていきます。予定はぎっしり詰まり、優先順位が変わり、友人に求める注文もどんどん増えます。


どれだけ多くの友人を作ろうと、どこかあきらめの気持ちが生じます。10代や20代前半の頃、永遠の親友をつくるためにやっていたことはいつの間にか封印され、状況によって「そこそこの友人」で観念する年齢になったのです。


原文筆者自身も、大学を卒業してから何年も経ち、仕事や近所、子どもの保護者会などを通じて、多くの人々に出会ってきました。ほとんどの人々とうまくやってきたし、中には「いつか遊ぼうね」と電話番号を交換した人もいますが、その先うまくいった試しがありません。深い友情を育むまで親しくなるには、見えざる壁があるようです。なぜなら、旧友と連絡を取り続けることすらなかなかできず、彼らとの旧交を温めようともしないで、新しい人と親しい関係性を構築しようとしているからです。

前述のウィリアム氏は、次のように綴っています。


米カリフォルニア州のスタンフォード大学高齢化センター(Stanford Center on Longevity)でディレクターを務める心理学教授ローラ・カーステンセン(Laura L. Carstensen)氏が仲間グループを観察したところ、歳を重ねるにつれて、より少ない人々とつきあう傾向にあり、すでに友達となっている人とは、より親密度が高まる傾向にあることが明らかになりました。


彼女が提唱するところによると、基本的に人間には、「30歳を迎える」といった人生の節目に鳴りだす「内的アラーム」がある傾向からくるそう。自分の限界が峠を越える時期だということを自身に伝え、あれこれ探求するモードから何かに集中するターニングポイントとなるのです。


もはや友達作りは、生きるために必要なものではない


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常に簡単だとは言わないまでも、若い頃に比較的友達を作りやすいのは、必要に迫られていたためという面もあります。幼稚園の入園から大学の卒業まで、友達づくりは社会的・個人的成長の重要な一部であり、選択の余地はないといっても過言ではありません。自分が何者なのか、仲間とどこで折り合いをつけるのか、社会的状況をどのように操るのか、いじめっ子とのつきあいや人間関係の誤解など人間として成長する大変な場面で誰が助けてくれるのか、といったことを知るために友達をつくる必要があります。

もちろん、学校で友達を作るとき、こんなことを考えてはいないでしょう。手当たり次第に友達をつくろうとしていました。退屈な化学の授業を隣同士で何時間も受け、同じ先生や仲間グループが嫌いなら、もう親友です。

しかし、実社会で生きる大人として何年も過ごすと、仲間同士の束縛につきあう方法や、自分自身をよりよく知るために、新しい友達をつくる必要はありません。

純粋な事情といったことが強い絆のきっかけになることも少ないです。米コメディアンのLouis C. K.氏は、スタンドアップコメディでかつてこう言っています


他人と丸一日過ごすと、「君と一緒に過ごすんじゃなかった」と思ってしまう。僕が君を選んだわけじゃない。僕たちの子どもが、なんとなく選んだんだ。彼らは互いに同じくらいの背丈ならOK。自分たちの選択のおかげで、僕が誰とつきあうことになるのかなんて、気にしちゃいない。


大人になってからの友達づくりのコツ


これまでみてきたとおり、大人になるにつれて新しい友達を作りづらくなるという事実は、引越しや転職、これまでの仲間と距離を置きたいときなど、新しい友人を探している人にとって、とくに厄介な問題です。

以前、できるだけストレスなく見知らぬ土地になじむコツを紹介しました。社会学者によると、その他にも親しい友達をつくるために必須の要素があり、「距離が近いこと」「何度も偶然に交流すること」「お互いにガードを下げて信用しうる状況があること」の3つが挙げられるそう。しかし、誰も日々多忙で、これらの要素がそろうことは稀です。

...ということは、「30歳を過ぎたら、真の友人を新たにつくる望みはない」のでしょうか? もちろん、そうではありません。

トレイシー・ムーア(Tracy Moore)さんは、米Lifehackerの姉妹サイト「Jezebel」(英文記事参照)で「友情に対する私たちの態度を変える必要がある」と述べています。


新しい街に移ったり、自分でもなぜ何年もつきあっているのかわからないくらいひどい旧友がいる場合は、この歳、この世の中で、新しい友達を作ることを考える必要があります。


外に出て、自分と同じような関心を持つ人々と交流することからはじめましょう。米Lifehackerからあがった例として、次のようなものがあります。


・ アウトドアハイキング、詩の朗読会、子どもダンスパーティまで、様々なイベントが探せる「Meetup.com」のようなサービスを利用しましょう。米LifehackerのWhitsonは、ロールプレイングゲーム「ダンジョンズ&ドラゴンズ」のイベントに参加して以来、3年にわたって、4人の仲間でこのゲームを楽しんでいたとか。

・ グルーポン(Groupon)やLivingSocialなどクーポンサービスを使って、その日、お得に利用できるクラスやアクティビティに参加しましょう。米LifehackerのAlanは、LivingSocialのウィスキー試飲会でステキな人々と多く出会いましたし、Thorinも、ウィスキーの試飲会で多くの人々と会っています。飲食の場こそ、人々が打ち解けやすいきっかけかもしれません。

・ 教会で知り合いをつくりましょう。Joshuaは冗談まじりに「教会の活動は、アナタの友達になるという契約上の義務を負った人々であふれている」と言っています。

・ スポーツチームに参加しましょう。友達づくりと定期的なエクササイズの一石二鳥です。

・ 愛犬と一緒に出かけましょう。犬を飼っていないなら、そのために子犬を飼うのも一法。米Lifehacker読者のEmさんやPowermobydickさんによると、犬と散歩したり、ドッグパークに行くと、新しい人々に出会えるとか。

・ その他、ボランティアをやる、新しい趣味を始める、近所の読書会に参加する、旅行するなど、様々な方法がまだあります。


友達をつくるちょっとしたコツ


友達になれそうな人が見つかったら、「たった今知り合った人と友達になる方法」を参考に、できるだけ自然な流れで、共通のアクティビティや定期的に会う約束をとりつけましょう。たとえば、日曜のブランチなんていいですね。

米Lifehacker読者のEmily Adamsさんは、次のようなコツを紹介してくれています。


温かくもてなしましょう。友人を自宅に招き、相手が心地よく、警戒心を解けるようなアットホームな雰囲気で、夕飯や軽い「家飲み」を用意するのです。


友達づくりは、いわばデートのようなもの。多くの努力と感情的な投資が必要です。

引っ込み思案の人でも、新しい友情を育むことはできます(過去記事「気が進まない時でも、うまく人と付き合うコツ」を参考まで)。結局のところ、人生のどの段階にいようと、友達づくりは、運と化学反応によるものがほとんど。つまり、自分でコントロールすることはできないけれど、それを期待していれば、いつか起こりうるものなのです。


大人だからこそ構築できる、友情のカタチ


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このように、友達づくりは、歳を重ねるごとに難しくなり、若い頃とは勝手が違うものですが、大人になったからこそ、得られるものもいくつかあります。具体的には以下の点が挙げられるでしょう。


大人になってからの友情は、共通の関心によって生まれることが多いです。これは学生時代には、あまりないものでしょう。

インターネットでつながる、地元で知り合うなど、友達は、もはや同年代に限られません

友達付き合いが、より気楽で、プレッシャーの少ないものになるかもしれません。なぜなら、みんな、他の人が忙しいことをわかっているからです。前述のJezebelのライターであるムーアさんは「『そこそこの友達』は、大人だから持つことができる最良の友達のかたち。『そこそこの友達』には義務がない」と述べています。

特に何もすることがない学生時代と比べ、友達と過ごす貴重な時間をありがたく思えるかもしれません

「友達100人できるかな」と心躍らせた小学生の頃と大人になった現在とでは、友達に求めるものも、友人との付き合い方も、友達に費やせる物理的な時間も、大きく変わっているはず。また、「大人になると友達をつくりづらい」という傾向はあるものの、これは一概に悪いものでもなさそうです。この記事を参考に、友達にまつわる今の自分のスタイルを振り返ってみてはいかがでしょう。


Melanie Pinola(原文/訳: 松岡由希子)
Photos by Eden, Janine and Jim and BoyGoku.

 

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