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 地域ぐるみで途上国支援を――。途上国産品を適正価格で買うフェアトレード(FT)を応援しようと、名古屋市で全国2番目となるFTタウン認証を目指す活動が広がっている。市内で11月に開かれる「ESD(持続可能な開発のための教育)ユネスコ世界会議」の理念に重なり、高校生たちも取り組み始めた。

 FTタウンの運動は、FTを地域ぐるみで支えようと2000年に英国で始まった。欧州中心に20カ国、1200以上の都市・地域に広まっている。認証されるにはFTへの関わりの深さを示す国際基準6項目を満たさないといけない。

 アジアでは11年に熊本市が初めて認証され、日本ではまだ同市だけ。そんななか名古屋市で昨年、市内の四つのFT推進団体を中心にフェアトレード名古屋ネットワークが発足。認証を目指しFTへの理解を広げようと、取扱店の地図を作り、講座やファッションショーを開いてきた。

 同ネットの立ち上げに携わった、代表の土井ゆきこさん(66)。輸入バナナやエビの多くが途上国の劣悪な労働環境に頼っている、という罪悪感を抱いていた。90年代半ばにFTを知り、各推進団体と協力しながら活動を広げてきた。

 96年にFT関連商品を扱う「風s」(ふーず)を名古屋市東区で開店。バングラデシュからの手織り布製品、児童労働に頼らず収穫されたキリマンジャロからのコーヒー豆――。並ぶ商品は割高だが、女性のグループや親子連れなどが訪れる。1枚約300円の板チョコは人気商品だ。土井さんは「日常の買い物が途上国の生産者に目を向けるきっかけになる」と話す。

 同ネットによると、市内でFT関連商品を扱うのは官公庁内の売店からコーヒーチェーン店まであり、5月現在で2品目以上取り扱うのは193店、1品目が120店。人口1万人あたりの店は1店舗を超え、タウン認証の基準を満たす。