韓国はクレジットカード、デビットカードの使用額が国内総生産(GDP)に占める割合が主要国で最も高いことが韓国銀行の分析で分かった。
それによると、同割合(クレジットカードとデビットカードの合計)は45%(2012年)で、決済統計がある国際決済銀行(BIS)支払い決済制度委員会に加盟する23カ国で最も高かった。以下、中国(40%)、英国(33%)、カナダ(30%)、米国(27%)などとなっている。
韓銀のユン・テギル決済安定チーム課長は「個人の小切手使用が定着している米国など先進国は韓国とは異なり、カードの使用割合が低い」と指摘した。他国とは異なり、消費者が要求すれば、カード決済を受け付けるよう義務付けた法規制が存在することも、韓国人のカード依存度を高める原因とみられる。
韓国ではデビットカードの使用額は対GDP比で7%で、23カ国の平均(8%)を下回った。カードでもデビットカードよりクレジットカードを使う割合が高いことを示している。一方、英国(23%)、オランダ(15%)など欧州でデビットカードの使用割合が高かった。
韓銀はまた、カード使用額の伸びを上回るケースでカードの不正使用が増えている点も指摘した。昨年の第三者によるカード不正使用件数(金融監督院集計)は5万6000件で、2010年の1.8倍に達した。