私はいないと思う 派!
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私は子供の頃、気が小さく、人一倍怖がりのくせに怖い話が好きだったので、幽霊はもちろん、UFO、宇宙人、雪男、ネッシー、コックリさん、ノストラダムスの大予言、その他オカルトと呼ばれるものは全て信じていた。
親は「そんなものいないよ」と言っていたが、私は心の中で「いないわけないじゃないか!」と反論し、「何故いないなどと簡単に言えるのだろう?」と不思議に思っていたほどだ。
しかし自分が学校を卒業して社会人となり、働きだした時からオカルトの事などどうでもよくなった。
仕事に追われ、幽霊よりもお客さんや上司の方が怖かったからだ。
それから私も親と同じくあれほど信じ込んでいた幽霊その他のオカルトなど全く信じなくなった。
幽霊の存在は大抵恐怖の対象として語られる。
だがもっとも怖いのは人間なのだ。
人間がつくるこの社会というものほど怖いものはない。
真面目に生きようとすればするほど石が降ってくるのだ。
自分の寿命が来るまで犯罪や自殺をせず、とにかく生き続ける事が人間の使命だと思う。
これが出来れば社会に何の貢献をしなくてもその人は立派に生きたといえる。
オカルトではなく、何らかの事情で自分の人生を全うする事ができなかった人達の悲しみや無念さ、心残り、怒りといった感情の一瞬の発露が幽霊だと考えるのであれば、今、幸運にも生きている私達はその感情をしっかりと受けとめなくてはならないと思う。