[PR]

 ■和歌山の海岸で勤労奉仕 村嶋孟さん(83)

 「銀シャリ屋ゲコ亭」の店主として半世紀の間、ご飯を炊き続けてきました。「おなかいっぱい白いご飯を食べてほしい」という一念でしたが、お客さんに「飯炊き仙人」という名前もいただきました。

 子どもの頃の私は、筋金入りの軍国少年でした。小さな頃から読んでいた本といえば「鬼畜米英」の鬼を討つ「桃太郎」に、「七生報国」(七度生き返って国に報いる)という言葉を残して自刃して「忠君愛国」の象徴だった楠木正成公の物語です…