大畠正吾
2014年8月19日03時00分
高千穂町上野(かみの)の上野小学校(児童数82人)で17、18日、沖縄県豊見城(とみぐすく)市の高校生たちが伝統芸能「エイサー」を教えた。太平洋戦争末期、地区が沖縄からの学童疎開を受け入れた縁で続く催しだ。
上野地区には昭和19(1944)年9月から1年半、豊見城村(当時)から子どもたち75人が疎開していた。住民たちは楽隊の音楽で出迎え、貴重なコメでおにぎりを振る舞ったという。両自治体は戦後、姉妹都市になっている。
エイサー交流は2003年に高千穂町と豊見城市の間で始まり、現在は上野小で続いている。今年は子ども会の指導をしている高校生8人が来校。5、6年生に小太鼓のようなパーランクーのたたき方や音楽に合わせた体の動かし方などを教えた。リーダーの那覇商業高校2年、金城知浩(ちひろ)さん(17)は「学童疎開の時に助けてくれた人たちへの恩返しの気持ちも込めて教えました」。
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