健大高崎、11盗塁!「機動破壊」野球で初の3回戦進出
◆第96回全国高校野球選手権大会第8日 ▽2回戦 高崎健康福祉大高崎10―0利府(18日・甲子園)
高崎健康福祉大高崎(群馬)は15安打に11盗塁を絡め10得点で快勝。スローガン通りの「機動破壊」野球で初の3回戦進出を決めた。
走って、走って、走りまくった。健大高崎は、チーム1試合最多盗塁の大会記録にあと2に迫る11盗塁。3回までに9盗塁を集中して、相手バッテリーを混乱に陥れた。打線も7回をのぞく毎回の15安打で10得点だ。「盗塁が決まると気持ちも乗ってくる。甲子園で走れて楽しかったです」。3安打4盗塁で4得点の脇本直人が、会心の笑顔で振り返った。
「機動破壊」がバージョンアップした。初出場の12年センバツで、4戦16盗塁の機動力を生かして4強入り。造語のスローガンを掲げ、甲子園に旋風を巻き起こした。センバツ帰りの春季関東大会も制覇。だが、同年夏の群馬大会は、公立校相手に4回戦でまさかのコールド負け。青柳博文監督(42)は限界を感じた。
「あの夏は打てなくて負けた。バッティングを強化しないと勝てない」。走塁中心だった練習メニューを変え、打撃に時間を多く割くようにした。指揮官が「打つ方は近年では一番いい」というほど打力がアップし、盗塁を警戒して投げ込んでくる甘い直球を逃さず打ち返すことで、痛打を警戒して変化球を投げる際に盗塁を決める―という相乗効果も生まれた。
群馬大会では、3年前に同校が作った大会記録を塗り替える35盗塁をマーク。記録員の谷沢尋(3年)は「(甲子園の)大会記録は知ってました。走塁のチームなので、記録を塗り替えたかった」と悔しがった。昨夏の前橋育英に続く群馬勢甲子園2連覇へ―。2戦で15盗塁15得点の破壊力は、聖地に確かなインパクトを残している。(片岡 泰彦)