RSS速報
インターネットは長大な海底ケーブルによって支えられている。なんと、このインターネットの命とも言える海底ケーブルにサメが襲撃を加えることがあるというのだ。
スポンサードリンク
海底にはデータを世界中に送信するためのケーブルが設置してあるが、これにサメが噛み付いてしまうという報告は、少なくとも1987年までには確認することができる。当時のニューヨークタイムズはこれについて以下のように報じている。「海底にはアメリカ、ヨーロッパ、日本を繋ぐ光ファイバーケーブルが設置されているが、どういうわけかサメはこれがお気に召したようだ。」
しかし今回Google社は反撃に出ることにしたようだ。ネットワークワールドのブランドン・バトラー氏の記事によれば、Google社はサメの襲撃から太平洋を繋ぐ海底ケーブルを守るため、ケブラーで保護することにしたという。
Google社によれば、最新の海底ケーブルは特殊な保護繊維と鋼線によって保護されており、サメの襲撃などに起因する断線から守られている。以下は少し古い動画だが、サメがメーブルに噛み付く様子がしっかりと映し出されている。
サメが光ファイバーケーブルを襲撃している様子がわかる映像
Shark Bites Fiber Optic Cables Undersea 15.8.2014
話は変わるが、Google社が利用する保護コーティングが実際にケブラーなのかどうかは不明だ。しかしGoogleで検索してみれば、同社が「ポリエチレン保護繊維」という素材の特許を保有していることが分かる。
Google社が海底に設置されたデータ転送ケーブルを保護するため投資しているのは当然と言えよう。ここ数年、海底ケーブルが破損し、インターネットが広範囲に渡って使用できなくなったケースが何度か発生している。現在、Google社がビジネスを展開するうえで、信頼性のあるネットワークインフラの重要性はますます高まっている。さもなければ世界中に設置されたデータセンター間を超高速で情報を転送することなどできないのだ。
先日、Google社のインフラに関する最高責任者ウルス・ヘルツル氏は、アメリカ―日本間で60テラbpsという転送速度を実現する新型太平洋横断ケーブルシステムの設置に協力すると発表した。「皆さんがお持ちのケーブルモデムよりも1000万倍も高速です」とヘルツル氏。本プロジェクトにはGoogle社と共同で、チャイナ・モバイル社やシンガポール・テレコム社も参加する。
サメが海底ケーブルに引き寄せられる理由は不明である。ある専門家によれば、サメはケーブルを取り巻く電磁場を感知しており、これによって引き寄せられているのだという。またカリフォルニア州立大学のサメ学者が言うように、単純に興味があるだけだという説もある。軟骨魚類の生態や電気工学について詳しい方がいれば、ぜひコメント欄に投稿して欲しい。
いずれにせよ、サメの強力な顎が大問題になりえるということだけははっきりしている。ポピュラーサイエンスでは、2009年度国連環境計画報告書を取り上げ、以下のようにこうした被害の現状について掲載した。
ケーブル表面に残った歯形から、サメなどの魚類が海底ケーブルを噛むことが以前から知られている。特にカマスや浅瀬や深海に生息するサメなどが海底ケーブルの不具合の原因として確認されている。これらの歯はケーブルの絶縁体を貫通し、電源導体が海水に接触する原因となる。
Google対AppleにGoogle対Amazon、さらにはGoogle対Facebookだのライバル関係は色々あるが、そんなことはもうどうでもいい。時代は今、Google対サメだらしいのだ。
via:slate・原文翻訳:hiroching
▼あわせて読みたい
この記事をシェア :
「動画」カテゴリの最新記事
「水中生物」カテゴリの最新記事
この記事をシェア :
人気記事
最新週間ランキング
1位 6215 points | 丸めると寿司、履くと靴下。寿司ソックスが海外で好感触 | |
2位 3255 points | 6年間羊の毛を剃らないとどうなるのか?脱走羊、シュレックのこのモフモフっぷりを見てほしい。 | |
3位 2702 points | 海外サイトがチョイスした「人生を変えるほどの影響力を持つ日本のアニメ10作品」とその解説 | |
4位 2174 points | ロビン・ウィリアムズさんの訃報を受け、悲しみに暮れるゴリラのココ | |
5位 2082 points | 自分で自分をがんじがらめにしていない?人生を困難で複雑にしている18のこと |
スポンサードリンク
コメント
1. 匿名処理班
トレビアにも電磁場のこといっていたっけ
ほんの少しの電流でも寄ってくる反面、電池ひとつでも
逆に怖がって逃げる性質も持っている
2. 匿名処理班
映像見ると、襲ったというより、「ん? これなんだべ?」つって、なんとなく噛んでみました的な感じだなあ。
まあ、サメの気持ちはよく分からんけれども。
3. 匿名処理班
萌えた