南薩もだいぶ冷え込んで参りました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか?
もう12月!
「悔いのない一年だった」と言えるよう、ラストスパートをかけている今日この頃です。
さて、先日のこと。
「南薩鉄道記念館があるから、取材してみてはどうだろうか?」
南薩鉄道記念館・・・?
調べてみると、南さつま市は加世田、加世田駅(バスステーション)と隣接するかたちで
南薩鉄道の記念館がありました。
なんということだ!!!!!^^
南薩には今も、鉄道が通っていたあとが分かる駅跡や線路跡が各地に点在しており、
乗車したことはなかれど、その存在はよくよく知っております。
しかし、
・どのような色、形だったのか?
・どのあたりを走っていたのか?
・いつ頃走っていたのか?
一番大切なところは全くといってよいほど知らず・・・(´Д`)
その鉄道の正体を解き明かすために今回私は
『南薩鉄道記念館』に取材に行ってきたのです。
場所はこちらから確認ください。→ 南薩鉄道記念館 http://goo.gl/maps/hfuKK
今回は私が感じたあの興奮と!感動と!驚き!をお伝えしたいと思います。
ぜひご覧ください。^^
こちらの写真は南薩線が廃線となる際に撮影されたものです。
記念館内部にあった写真を撮影しました。写真の写真ですね。
色は夕焼け色、形は頭が丸みを帯びた形。
そしてこちら、『電車』ではありません、『ディーゼル車』です。
電気ではなく軽油で走るので『ディーゼル車』です。
動力はバスと一緒。しかもバスと同じくギア車で、アクセルペダルを踏んで加速。
バスとの違いは、道路を走るか?レールを走るか?といったところでしょうか?
なんだかちょっと不思議な感じです。
昭和30年ごろ(1950年代)から約30年間、南薩を縦断した南薩鉄道の顔です。
上の写真は館内の様子です。
当事の車内の様子や、切符、看板など多くのものが保存されていました。
入場料がかかります。
中学生以上は200円です。
●南薩線の歴史●
上の地図が南薩線の路線図です。
南薩を縦に走っていることが分かります。
この路線は、現在南薩を縦断してる国道270号線のそれとかなり近いですが、
南薩線が誕生したのは大正3年(1914年)で、今から約100年前のこと。
現在の国道270号線が国道として認可されたのは昭和40年(1963年)ということですので、
南薩線の誕生は、国道が作られるさらに50年も昔の話ということになります。
当事の南薩線で活躍したのは蒸気機関車。
上り坂を登りきることができず、一旦後退してから
勢いをつけて再び上り坂に挑む!など、今からは考えられないような
面白エピソードをもつ蒸気機関車でしたが、
「馬車よりも早い快適な乗り物」として人気を博していたようです。
また、利用客が増えるにつれ、駅周辺のサービスも向上し、
駅舎周辺は大いに賑わったそうです。
昭和15年(1940年)ほどになると、
若者のあいだで『憧れの就職先』と言われるようになりましたが、
この当事は第二次世界大戦が始まった時期。
たくさんの別れが駅舎を濡らしたといいます。
その後、戦争状態は悪化。
戦闘機から襲撃を受け、車掌さんが命を落とす事件や、
空襲から命からがらトンネルに逃げ込んだ事件など、
南薩線は、壮絶な時代も経験しました。
終戦後、昭和25年(1950年)、枕崎―鹿児島間が開通し賑わいを見せますが
日本が少しずつ元気を取り戻していく中で、
南薩線の人気には陰りが見え始めます。
決定的だったのは昭和58年(1983年)の加世田大水害。
大雨の影響で路線の大半が破損しました。
これを機に、南薩線の廃線が決定。
翌年昭和59年(1984年)、70年の歴史に幕をおろし、
時はバス全盛の時代へとシフトしていくのでした・・・。
以上、記念館内の鉄道紹介のビデオからでした♪
分かりやすい映像でした。
館内の写真などと併せてご覧頂ければより良いと思います。
●そして・・・!!!●
大満足で南薩鉄道記念館を出た私。
これほど記念品が充実しているとは・・・!
完全に想定外。予想の右斜め上でした。
当事の様子を鮮明に伝えてくれた上質な資料には感服致しました。
「(´∀`)」
鉄道ファンでもなんでもない私でコレ。
この感動と感謝の気持ちを一言伝えようと窓口へ。
「ありがとうございました!」
「じつは実物があるんですが・・・せっかくですからご覧になりますか?」
実物!!!!!!?
写真ではなくて?実物ですか・・・!?
ということで、導かれるままに歩くこと1分・・・
!!!!!!!!!!
蒸気機関車!!!!!
でたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!!!!!!!(大興奮)
写真でみたのと一緒!!!!!!
キハ103!!!!!!!!!!
大興奮。
タイムスリップしたかとおもいました。
まさかの実物の登場。
完全に我を見失いかけました。
死角から飛んできた右フックは、きっとこんな感じなのだろうと思いました。
しかも、聞けばこのディーゼルカー、
大変に貴重なものでありながら、10数年前までは
『ぽっぽ亭』という名前で食堂として使用されていたようです。(笑)
なんと大胆な話でしょうか。
南薩、豪快。底が知れません・・・。
南薩鉄道記念館。
廃線してから30年ほど経ちますがその魅力をそのままに。
鉄道の歴史とロマン、極上のタイムスリップを味わえる場所です。
ぜひ遊びに行ってみてください。^^