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» 2014年08月19日 08時51分 UPDATE

銚子電鉄、存続の危機 「ぬれ煎餅」再び再建の切り札に 新工場完成へ (1/3)

資金不足により銚子電鉄が深刻な経営危機に陥った8年前、「ぬれ煎餅」が危機を救った。同社は今、またしても存続の危機にさらされているが、ぬれ煎餅の新工場建設などで再建を図っている。

[産経新聞]
産経新聞

 「ぬれ煎餅(せんべい)を買ってください!!」「電車修理代を稼がなくちゃ、いけないんです」

 資金不足により銚子電鉄(銚子市)が深刻な経営危機に陥った平成18年11月15日夜。ホームページに同社が“副業”として販売していたぬれ煎餅の購入を呼びかける「緊急報告」が掲載された。窮状を訴える切実なメッセージは鉄道ファンらの心を打ち、全国からネット通販の注文が殺到。一大ブームを巻き起こし、ピンチを脱する原動力となった。

画像 銚子電鉄の直売店「ぬれ煎餅駅」では、手焼き体験を楽しめる=銚子市小浜町(城之内和義撮影)

 メッセージを発信した食品事業部の山崎勝哉部長(48)は「当時、取締役会では会社更生法の適用を検討していた。ぬれ煎餅を資金の足しにしようと営業している中、ホームページでもお願いしてみたんです」と振り返る。

 煎餅といえば、パリパリ、サクサクなのが当たり前−。そんな常識を打ち破ったのがぬれ煎餅だ。「ぐにゃり」とした想定外の歯応えに初めは戸惑う。ところが食べ進むうちに、もちもちした食感と、生地にたっぷりしみこんだ甘辛いしょうゆダレの絶妙な風味がくせになる。

 地元の米菓店が昭和38年に商品化したのが始まりとされる。当初は「しけている」との苦情も多かったというが、今ではコンビニや駅の売店などで売られ、銚子の名物として広く認知されるようになった。

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