鹿児島県薩摩半島南部の案内

 作者が現在住んでいる、鹿児島県の西側に位置する薩摩半島の南部をご紹介。単なる観光情報だけではなく、作者の思い入れの場所も、その思い出とともに公開します。
 このサイトを運営してからリクエストが多かった、頴娃町の懐かしい場所をまとめた「南薩案内別館」を設けました。頴娃町を懐かしく思う方必見です。またリクエストも受け付けております。

1.石垣駅東側鉄橋(JR九州指宿枕崎線)
石垣駅東側鉄橋 作者にとって「頴娃」の一番思い出の場所をあげろと言われたら、真っ先にここをあげます。「石垣駅東側の鉄橋」です。作者は両親の故郷である頴娃町を訪れるときは、たいてい母方の実家である「石垣」を訪ねることの方が多かったのです。父方の祖父の外見が怖かったことと、母方の従兄弟が比較的年が近くて遊び相手になったのと、「石垣」が頴娃町の中では比較的商店街が発達していたからです。
 小さい頃、朝5〜6時頃起こされ、北九州の「小倉駅」から鹿児島本線の特急「有明」に乗車し、昼過ぎに西鹿児島駅に着きます。0番ホーム発車の指宿枕崎線に乗り換え、西日が水平線に沈む美しい景色を眺めながら、この高い鉄橋を渡り終えると「頴娃に来たな」と安堵感に浸るのです。この安堵感と共に眺める美しい夕景が今でも一番好きです。
 中学になる頃から、親戚の誰かが喜入もしくは西鹿児島駅まで自家用車で出迎えてくれる機会が増え、だんだんとここからの夕景を見る機会が少なくなりました。頴娃町で働くようになった今も移動は自家用車が殆どであり、山川以西の枕崎線の本数が極端に少ないため、まだこの夕景を見る機会がありません。できれば指宿枕崎線を列車走破してみたいです。
 是非気持ち的にもゆとりができて、自分の一番大切な人と一緒に、この景色を眺めたいと思うのが今のちょっとした夢でしょうか。
2.瀬平公園
瀬平公園からの開聞岳 頴娃町でもっとも有名な観光スポット。写真でもわかるように開聞岳が美しく見えるポイントの一つです。以前はもっと内陸側からの眺めだったのですが、海側に道を張り出して東シナ海と松と開聞岳のバランスがもっともよく配置されるような場所に展望所を造っています。
 開聞岳は「薩摩富士」と呼ばれ、ご当地富士は数々あれど、その中でも群を抜いて裾野の広がり方が美しく、しかもその形が360度ほぼ変わらないのが特徴の本当に形が美しい山です。この山を眺めながらゆっくりと温泉に浸かるのが作者の一番リラックスする一時なのです。
3.大野岳
大野だけと頂上からの風景 頴娃町の絶景ポイント。恥ずかしながら、毎日のように眺めながら、このサイトの取材のために最近やっと上ってみました。地元民お勧めのスポットだけあって左の写真をご覧になってわかるように南薩の象徴である開聞岳と池田湖が一望できる場所でした。
 免許取り立ての若者がデートに使う場所でもあるそうで、夜に行くとその手の車が停まっているという話も聞きました。本当であれば灯りが少ない南薩では夜景はちょっと楽しめるような場所ではないのでは?と疑問が沸きますが、デートにそんなものは必要ないかもしれませんね。
 誰か付き合ってくれる方がいるときに夜中に訪れて夜景を確認したいと思います。ご存じの方がいましたら様子を教えていただけば、その内容をここに掲載したいと思いますのでお願いします。
4.松尾商店
松尾商店と回転焼き,たこ焼き 住所:牧之内2083
電話:36−0514
回転焼き,鯛焼き:80円/個、たこ焼き(1パック6個入り):150円
 頴娃町サイトの掲示板で話題になり、県外在住の頴娃出身者が「懐かしい」と書き込みが多かったので取材しました。
 頴娃高等学校の最寄り駅「西頴娃駅」の目の前にあり、学生さんムケの商品の中で人気があるのがたこ焼き,回転焼き,鯛焼きだそうです。まあ、学生さん購入の食品としては当然でしょう。また、頴娃町内にこの手を扱う店が少ないので、我が職場でのファンも多いです。
 特質すべきはやはり値段でしょう。回転焼き,たこ焼きの類は最近では100から150円,たこ焼きは6個だと250円から300円といったところが相場ではないでしょうか?
 大人にとっても財布に優しい商店ですね。県外在住者にとっては思い出もおいしい一品なのもうなずけます。
5.夢・風の里 アグリランドえい
アグリ温泉と焼肉レストラン 〒891-0702 鹿児島県揖宿郡頴娃町牧之内15,025番地5
TEL 0993-36-3535 FAX 0993-36-3528
入園料:無料
年中無休・午前9時〜午後5時 但し、※バーベキューハウスは、午前11時〜午後7時(午後6時以降は予約となります。)
アグリ温泉えいは、毎週火曜日休み。(祝日の場合は翌日)
午前10時〜午後9時(11月〜3月)
午前10時〜午後10時(4月〜10月)
 農業をメインテーマとした頴娃町のテーマパーク(?)アグリランドえい、牧場を中心として、ゴーカートやショートゴルフ場などの遊技場がありますが、作者のお薦めは食事,温泉を含めた宿泊施設です。
 焼肉レストランは、アグリ定食1480円〜とメニューも豊富でリーズナブルな値段で肉もおいしいです。温泉の方は泉質は特質すべきものはありませんが、高台にあるため眺めが良く、宿泊施設はロッジ形式で4人がゆっくり宿泊できます。ベッドは2段ベットが二組あり、お子さんは喜ばれるのではないでしょうか?おなかいっぱい焼き肉を食べて温泉に浸かって宿泊しても一人1万円あれば十分です。
 テーマパークとしての魅力は今ひとつで、同じような施設である都城の「高千穂牧場」などと比較すると、お土産物や焼き肉以外の食べ物,牛との触れ合いなどに乏しく、お客さんはお世辞にも多いとは言えません。しかし、そこがゆっくりとくつろげて良いかもしれません。公式ページはこちら
6.鶴留精米所
精米所とソバ 場所:鶴成あたり(ふ・ふ・ふ!詳しいことは、内緒です。)
特徴:ツナギを使わないそば粉100%。関東の蕎麦と比べて色は白っぽくツナギがないので長さが短い。
入手方法:小売りの他、結婚式場,食堂等に卸している。
 南薩での郷土料理(に入るのかどうか?)よく食べられるのが、蕎麦です。頴娃町では「そばき」と呼ばれ親しまれており、冠婚葬祭などに欠かせない料理です。全国区の蕎麦の食べ方とはちょっと違い、小さな汁碗にダシ用の魚がそのまま入った汁に短めの蕎麦が入っています。つなぎが殆ど入っていないか若しくはそば粉100%なので、食べるとブチブチとちぎれます。
 上の画像撮影時には、ご主人が一番ウマイ食べ方として、茹でたてをザルにしてご馳走してくれました。いわゆる「そばき」とは全く別物のようで、本当に腰があってシャキシャキして蕎麦好きにはたまりませんでした。全国区でも、「蕎麦は茹でたてをザルでいただくに限る!」と言われているのは本当のようです。
 ここのご主人は、10代の頃に2代目として蕎麦づくりを始められて、現在は家族4人で蕎麦づくりを切り盛りされています。蕎麦づくりに信念を持っておられて、儲けは二の次でも自分の満足できる蕎麦づくりにチャレンジしたいと、いつも蕎麦に対しての熱い想いを語ってくれます。
7.フンノモッ(よもぎ餅)&イモのどろ飴
海江田飴店とどろ飴,よもぎ餅 イモ飴(どろ飴)
海江田いもあめ商店
揖宿郡頴娃町牧之内10367-4 電話:0993-36-0240
イモ飴:250円
よもぎ餅
社会福祉法人 更正会 慈生園(授産施設)
揖宿郡頴娃町別府4710-6 電話:0993-38-2522
よもぎ餅5個:300円
 よもぎを練り込んだ餅を軽く火であぶって、さつまいもを原料にして作った水飴を付けて食べます。これは頴娃町ならではの食べ方のようです。このよもぎ餅を地元の言葉で「フンノモッ」(フの餅)と言います。草の匂いが残るちょっとクセのある餅にイモの飴が絶妙にマッチします。このおいしさは食べた人しかわからないでしょう。
 このどろ飴で有名なのが、地図上に示した「海江田いもあめ商店」です。どろ飴はアイスコーヒーなどに使用されるガムシロップ(シュガーシロップ)と同様糖度が高いため生物は生存できず、非常に長持ちします。現に写真に写っている作者のどろ飴も購入後数年は経っていますが、相変わらず美味しさを保っています。
 よもぎ餅の方は、頴娃町にある知的障害者授産施設「慈生園」で作られているモノです。もっときれいな画像と作り方が、Chinaさんのページで公開されています。よもぎと餅のバランスがよく、値段も手頃でとてもお奨めです。ここでは、それ以外にも受精卵,キムチ,野菜なども大変美味しいです。
8.唐船峡そうめん流し
唐船峡玄関と流しそうめん台

住所:〒891-0603 指宿郡開聞町十町5967
TEL:0993-32-2143
FAX:0993-32-3364
営業:年中無休
時間:AM8:30〜PM5:30(夏休みはPM7:30)

 開聞町営の1年中営業しているそうめん流しです。湧水量1日10万トンの水は、「日本の水百選」にも選ばれており、そうめんのようなシンプルな食べ物をいただくと、いかに水の質が味を左右するかがわかります。
 それと、ここ開聞町が発祥の「そうめん流し台」が見物です。鹿児島県内のそうめん流しの店は、ほとんどこの台が設置されているので珍しくありませんが、県外者が見るとちょっとビックリするのではないでしょうか?写真ではちょっとわかりにくいですが、円形のテーブルに透明の円形プールが設置され、プール内の一定方向に水を勢いよく噴出することにより水流を作って、そうめんを回転させる仕組みです。
 そうめん以外でも、ここの水を使って飼育した鯉,鱒,鮎などを使った定食が出されます。どれも淡水魚の臭みが抑えられているので、川魚が苦手な人も大丈夫ではないでしょうか?
 子供の頃はあまり美味しいと思いませんでしたが、いくらでもお腹に入る感じがするし、さっぱりとしてとても美味しいです。南薩にお越しの際は、是非ご賞味ください。
9.池田湖
イッシー像と大ウナギ 開聞岳の噴火の影響により、池田火山の陥没によってできたカルデラ湖。周囲15km,水深233mの九州最大の湖で、怪獣「イッシー」で全国的に有名です。また、体長2m,胴回り50cmの大うなぎがいることでも有名です。
 一時は道路沿いに店も軒を連ねて賑わっていたのですが、今はちょっと寂しいです。モーターボートでの遊覧も可能です。
 ドライブの途中で景色を楽しむ程度で訪れるとハズレがないかもしれません。最近、「エプロンハウス」というグラウンドと大駐車場が併設されている地域物産館がオープンしていますので、ちょっとしたアウトドアを楽しむこともできます。
10.なぎさ温泉
なぎさ温泉 住所:枕崎市遠見番西10679 電話:0993-72-5080
定休日:無し 営業時間:6:00〜23:00 入浴料:300円
施設:内,露天風呂×2 駐車場:80台
泉質:弱アルカリ単純温泉 効能:神経痛,肩こり,腰痛
特徴:夜景のすばらしさ

 国道226号線を枕崎市内にそろそろ入るかな〜という下り坂の始まりの所にあります。普通の銭湯形式の入浴場。そんなところの何が?といえば、ここの露天風呂から眺める夕景のすばらしさです。ここから西側に、枕崎市内とその向こうの岩場がキレイに見えます。この岩場、年輩の映画ファンなら憶えがあるかも知れませんが、「007は二度死ぬ」のクライマックスであるロケット基地のロケに使用されました。この上空を組み立て式小型オートジャイロの「リトルネリー」が旋回しているのです。話は長くなりますが、撮影当時、ショーン・コネリー始め主要な出演者は、指宿の有名ホテル「白水館」に宿泊しており、ロケにはここからヘリを使用していたそうです。(聞いた話で裏はとれていません。)
 話がそれましたが、そんな一流映画人のおメガネにかなった風景を夕日が落ちるところをバックに眺めながら浸かるお湯はまた格別です。
11.一福
一福 住所:枕崎市東本町8 電話:0993-72-3347
定休日:月曜日 営業時間:11:00〜21:00
駐車場:20台
お薦めメニュー:カツオ定食1300円〜,カツオフルコース3000円〜
 枕崎はカツオの水揚げ基地として有名。そのお膝元で新鮮でウマイカツオ料理が食べられます。時期は春と秋、「カツオはちょっと・・・」とおっしゃる方、必ず旬の時期に騙されたと思って一度お試しください。カツオの印象ががらりと変わってしまうかも知れません。
 カツオのフルコースは、まさにカツオを頭からしっぽの先まで堪能できます。変わりどころで有名なのは「ビンタ(頭)料理」煮付けやアライ風,腹皮、定番のタタキ等、特にお酒好きにはたまりません。ただし、決して見た目はよくありません。ちょっと不安な人は、他の魚も美味しいですから、カツオが大丈夫な人を連れ立って自分は他のメニューを頼み、お連れの方のフルコースで美味しそうなモノだけつまんでみてはいかがでしょう?

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