「そんなんじゃダメだよ」
「いけないんだよ。ダメなんだよ。そんなことしちゃ」
アドバイス好きの奴は本当に面倒くさい
ふとした拍子に思い出した。
小学生時代、僕は座布団の上にお菓子をばらまいて、寝ながらバリボリ食べるのが好きだった。
友達の99%は、一緒になって寝ながらバリボリ食べていた。
そして、1%が非常に厄介であった。
「汚いんだぁ。辞めなぁ。汚いんだぁ」
眉毛をカモメの翼の様に動かしながら、ちくちく言葉を吐いて来る男がいた。
僕は怒りに震えて、危うく殴ってしまいそうになったのを覚えている。
しかし、男のちくちくとした攻撃はこれで終わりではなかった。
せっかく怒りを抑えた僕を、更に怒りで溢れさせる決定的な事をやってきたのだ。
“お母さんへのちくり”
恍惚の表情でアドバイスを放つ人間が多すぎる
僕はちくちくとした助言を、道ばたの石ころかの如く、次々投げてくる奴が大嫌いなのだ。
たとえそいつがガンジーだとしても僕は嫌である。
いちいちいちいち、「姿勢を正しなさい」「道ばたで寝るのは辞めなさい」「そんな所で寝てたら死んでしまうわよ」と言われるのは嫌なのだ。
人はちくちく攻撃されるのが嫌いなんだよ。
あんまり助言ばかり放っていると、いつか蜂の巣なんかを持ってこられて、それでぶん殴られる日がやってくると思う。
ガンジーぶらない事が大切だ。