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トラベラーズバイクとの旅

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この道の先には何があるのだろうか。
まだ自由に旅ができなかった小さい頃に感じた
そんな思いこそがぼくにとっての旅の原点の
ような気がします。
自転車に手に入れると、その道の先を目指して
友達と自転車を走らせながら、ささやかな
旅気分を感じていました。

未知の世界への好奇心、
移動し進んでいくことの快感、
自分の意志で自分の行き先を決める自由。

ちょっと大げさかもしれないけど、
そんな気分に少しだけ浸りながら、旅に憧れを
抱いていました。

そんなこともあり、tokyobikeさんが作ってくれた
オリジナルの自転車、トラベラーズバイク
去年の冬に手に入れた時、それに乗って小学生の
頃できなかった長距離の旅をしたいなあと
考えました。
それから半年以上経ってしまいましたが、遂に
今年の夏休み、その機会に恵まれました。

行き先は北へ。
3日間で行けるところまで行って、4日目に
電車で帰るという計画。
ずっと昔読んで面白かった、東京から青森まで
自転車で旅をする姿を追った「男たちは北へ」
という小説を読み返しているうちに、自然と
行き先は北になりました。

初日はがんばって宇都宮まで走り、翌日以降は
休みながらのんびり走り、那須で泊まり、
最終的に白河まで走りました。
ちなみに「男たちは北へ」では3日目に仙台に
着いているので、その半分しか進んでいない
ことになります。

暑かったり、途中で雨に降られたりして、
なんでこんなことをしているんだろう、なんて
思うこともありましたが、国道から脇道へ入り
誰もいない、穏やかな風が吹く田園風景の中を
走っているとそんな苦労も忘れてしまうほど
気持ち良い。
何より自分の足で自力で進んでいるのが嬉しく、
旅の醍醐味である移動する喜びを感じることが
できます。

帰りは、輪行バッグに自転車を収納し、
各駅停車の電車で帰ったのですが、それでも
自転車で3日かかった距離がわずか数時間で
辿り着いてしまいました。

家に帰り、汚れたトラベラーズバイクを磨き
ながら、ひとつの旅を終えてちょっとだけ
勇ましくなった姿に、ますます愛着が増して
くるのを感じました。
次はどこへ行こうかな。

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店長のプロフィール

(株)デザインフィルでトラベラーズノートの企画を担当している飯島です。