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終末期医療、“モデル医療機関”を選定- 厚労省、21日に事業説明会開催
厚生労働省は18日、「人生の最終段階」にある患者の意思を尊重した医療体制整備事業を行う“モデル医療機関”の選定結果を公表した。終末期医療の課題検証や実施体制の整備を図るのが目的で、全国の医療機関を対象に参加を募っていた。72の医療機関から事業計画書の提出があり、評価委員会が審査した結果、10の医療機関が選ばれた。【新井哉】
終末期医療をめぐっては、2007年に厚労省が「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」を公表しているが、「十分認知されていない」と周知不足を指摘する意見もあった。今年3月に厚労省の「終末期医療に関する意識調査等検討会」がまとめた報告書でも、「ガイドラインの普及や活用が不十分」として、医療機関内に複数の専門家で構成する委員会を設置し、医療福祉従事者の活動を支援する必要性を提示していた。
こうした指摘などを踏まえ、厚労省は“モデル医療機関”に相談員を配置し、患者の相談支援や関係者の調整を行うことで、課題の検証や問題点の改善を図る事業を立案。選定基準として、▽看護師や医療ソーシャルワーカーなどの相談員を1人以上選び、国立長寿医療研究センターの相談員研修に参加させる▽相談員が積極的に活動できるよう環境整備に努める▽相談支援は相談員を中心に医師を含む多職種による医療・ケアチームで実施する―などを挙げていた。
厚労省は今月21日、今回選定された医療機関を対象に事業説明会を開く予定。また、医療機関の相談員を対象に22、23の両日、臨床における倫理の基礎や合意形成を行う際の手順などの講義や、治療の開始や終了などについて話し合うロールプレイを実施するという。
選定された医療機関は以下の通り。
社会医療法人恵和会西岡病院▽同芳和会くわみず病院▽諏訪赤十字病院▽独立行政法人国立病院機構長良医療センター▽地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター▽南魚沼市立ゆきぐに大和病院▽医療法人凌雲会稲次整形外科病院▽亀田総合病院▽独立行政法人国立循環器病研究センター▽岩手県立二戸病院
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( 2014年08月18日 19:52 )
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