挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
日本防衛! 新たな未来 作者:FPS素人プレイヤー

1.桜会

2015年 5月16日 防衛省
防衛大臣執務室にある男がいた。
彼は大山明久おおやまあきひさ総理大臣・・・現世では防衛大臣となっていた。
大山
「(私は確か太平洋上空で死んだはずだ・・・だが気付いたら私は防衛大臣となり護衛艦「いずも」の進水式にいた。恐らく神か悪魔が私をタイムスリップか前世に転移したかもしれん・・・だが世界は前世と同じになっている。このままでは3年後にはあの悲劇が起きる。何としてでも阻止しなければ)」

某料亭
大山が車で料亭に着いた。
女将
「まあ大臣。みんなが集まっております」
大山が女将の後を付き部屋に向かった。
部屋には自衛隊の服を着ている人と科学者らしき人がいた。
女将
「大臣がお見えです」
みんながお喋りをやめ女将が障子を開けた。
大山
「すまん、遅くなって」
自衛隊士官A
「いえ、我々は大丈夫です」
大山
「そうか。女将酒は後にしてくれ後で呼んどくから」
女将
「はい」
女将が障子を閉めみんなの方に向いた。
大山
「諸君、いよいよ時局が迫ってきている」
自衛隊士官B
「総理、また市民団体の連中がなにか?」
大山
「うん?ああ、どうも市民団体の奴らがとうとう石まで投げてきてな、それなのにマスコミの奴が彼を英雄扱いになってるからな」
自衛隊士官C
「総理、市民団体だけではなく野党・右翼の人もです」
自衛隊士官D
「そうです。ただ強化するだけなのに「侵略国家」とか「帝国復活」などと根も葉もない事も言いまるで我々をテロリストだと思ってますよ」
大山
「うむ、それも専守防衛と言う鎖と我が先代が行った愚かな行為でこうなった。このままで行けば・・・」
自衛隊士官B
「総理・・・やっぱりこのままでは戦争になるんですか?」
大山
「そうだ。我々やほかの国があがこうも戦争は止められない」
みんながざわめき始め
自衛隊士官E
「総理!それでは!」
大山
「私の勘だがこのままでは3年後の終戦記念日では開戦となるだろう」
大山が主催するこの会を「桜会」と言う。
隊員の多くは前世に転移した自衛官のほか技術者・ジャーナリスト・コンサルトもいた。
その計画は避けられない日中戦を回避・被害軽微するための研究だった。
大山
「問題はもしアメリカが安保理を破棄する体制のほか重要課題である工作員・弾道ミサイルの対処だが・・・」
技術員A
「あの・・・総理、私については報告があります」
大山
「ほおーどんなのだね?」
技術員A
「はい、この女性技術者の才能のおかげです」
女性技術員
「はい、工作員の対処には監視になるものがあります。でもカメラとかUGVではありません。見た目は鳥ですが立派に偵察ができる機械です。飛べる時間は短いですが例え水の中だろうが土の中に隠れようとしても体温・心音だけはごまかせませんので基地の近くにいる人の対処が可能です」
大山
「そうか、ほかはあるのかね?」
女性技術員
「はい、弾道ミサイルの対策ですが技術点とかに問題があったSM-3もわかりましたので命中率が90%です。そのほかミサイルサロンもあります」
自衛隊士官A
「ミサイルサロン!?」
女性技術者
「ああ、サロンと言っても弾道ミサイルではなく弾道ミサイル迎撃ミサイルです。現在、硫黄島で研究中ですが完成間近ですので後は人があまり立ち入らない無人島で建設します」
自衛隊士官A
「おお、それはすごい」
自衛隊士官B
「前世ではこれでやられましたからね」
海自士官
「我が海自にも空母の開発のほか戦艦も開発する予定です」
大山
「いや君・・・空母ならともかく戦艦はちと時代遅れでは・・・」
海自士官
「いえ、前の時代と同じ戦艦とは大違いです。ステルス性能はなくなりますが威力は対艦ミサイル以上で対空防御も強化しますので飽和攻撃もばっちりです。後、装甲・速力も上がってますので現代艦顔負けの船です」
大山
「その開発は極秘だろうな?」
海自士官
「はい、地下ドッグで建造してますので核爆弾でもビクともしないので安心です」
大山
「うむ、期待しているぞ」


その後、大山は先に帰る事にした。連日の職務に疲労が出てのであった。
大山
「女将、後は頼むぞ」
女将
「はい」
民間人A
「大山明久防衛大臣だな?」
そこへ大学生くらいの男性が現れ名を聞かれた。
大山
「そうだが?」
大山の名前が出て大学生の左手の握りが強くなった。
大山
「何かね?」
突然後ろから走る足音がきて振り向いたらもう1人の大学生くらいの人が金属バットを持っていた。
民間人B
「くたばれ!悪魔!」
女将
「きゃあ!誰か!」
金属バットが大山に殴りかかろうとした。バットは振ったが大山は交わし民間人の腕をつかみ投げた。
大山
「バカモンが!」
ドン!
民間人を投げ塀にぶつかった。
大山
「はあ・・・はあ・・・」
ドーーン!
大山
「ぐっ!・・・」
銃声が鳴り弾が右腕に当たった。
民間人のもう1人がトカレフを持ってた。恐らくヤクザから買っただろう。
罪悪感のせいか銃を持った民間人が震えていた。
大山
「まだわからんのか!・・・こんなの事して何の得がある!・・・」
自衛隊士官A
「大臣!」
人が来たのか民間人2人が去っていった。
自衛隊士官B
「大臣!大丈夫ですか!?」
大山
「ああ・・・大丈夫だ・・・」
自衛隊士官C
「おい!救急車を!」
女将
「あ、はい!」
大山を襲ったのは右翼であった。
その後、警察の捜査で犯人は捕まったがなぜか犯人を英雄扱いとなった。

ご意見・ご感想お待ちしてます。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ