田中啓介
2014年8月18日15時34分
鹿児島県薩摩川内市に甲冑(かっちゅう)のシェアが全国の9割を占めるメーカーがある。映画、テレビの撮影用から収集家向けまで多彩な甲冑を手がける丸武産業だ。職人の手仕事による伝統の製造技術を守る一方、超軽量化を図るなど技術革新にも取り組む。昨秋、経済産業省のものづくり日本大賞優秀賞を受賞した。
■「何これ? Tシャツ?」
人気劇作家三谷幸喜さんが監督・脚本を担当した2011年公開の映画「ステキな金縛り」に、西田敏行さん扮する落ち武者の幽霊が登場する。撮影用の鎧(よろい)は重いものだと20キロ。西田さんは首と腰の具合が悪く、着るのを渋った。
映画制作会社の依頼で、丸武産業は圧縮加工した紙で鎧を製作した。着付けを手伝った社員によると、あまりの軽さに西田さんは「何これ? Tシャツ?」と喜んだという。社長の田ノ上賢一さん(58)は「重さは何百グラムです。塗装にも気を配って重厚感が出るように仕上げました」。
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